君が教えてくれたあの星座/加藤シゲアキ著書と星

 考察だと思いました!? 残念でした、ただの引用記事です。コピペです。

 どうしてもどうしても、加藤シゲアキさんのデビュー作を含めた2作における「星」について言及したくて、けれど自分のなかで大切にしすぎるあまり、自分の考え自体が浅はかで邪悪に思えてきたのでとりあえず、このブログではまとめて「星」の描写がされている箇所を文庫版のページ数と共に抜き出しておきます。*1 わたしじゃない誰かの「星」の考察が読める世界になりますように。

 「星」とシゲアキさん、というかNEWSと「星」の数奇な関係についてはご周知のとおり、NEWSが方角をグループの名前として授かったときから始まっていたのかもしれません。シゲアキさんにおいてのみ言うのなら、「Share」の「同じ星が今見えるなら 僕らはただそれだけでいい」という歌詞を、数年後「愛言葉」の自分のパートに引用した事実があります。「同じ星」というフレーズを耳にするたび、シゲアキさんのことを思い出してください。

 

 

▽「ピンクとグレー」

 

白木蓮吾――彼について、過去彼の隣にいたというだけの僕がこれを綴るのは忍びない思いももちろんある。彼のファンには僕を批難する人もいるだろう。

それでも僕はこれを書く。永遠に外れる事のない足枷を引きずりながらも、それでも僕は生きていかなければならないのだ。(13p)

同じ星が見られずにいまいち盛り上がりに欠けていたのは十五分くらいだっただろうか。僕らがちょうど黙り始めたころ、突然それはやってきた。「ギュンギューン」とか「スウィンウィン」とか、そういった漫画のような音が実際に聞こえてきそうなほど、群れをなした流星が空を飛び交ったのだ。

「ごっち、来たよ、本当に来た」

無反応な彼を見ると、ごっちはすっかり目を閉じていた。(44p)

 ふと、父がよく聞いていた吉田拓郎の歌が頭によぎる。その<たしかなことなどなにもなく、ただひたすらに君がすき>というフレーズは、あまりにもぴたりと僕の感情と一致した。それは恋とか愛とかの類ではなくて。(44-45p)

ベッドで横たわる彼を見つめる。消えた天井の照明とその周りのざらついた天井を眺めながら、あの獅子座流星群の日を思い出す。あれから彼は、流星群に代わる輝輝とした儚い物事の数々を見てきたはずだった。

(中略)

上を向いて横たわったままの彼の隣に僕も横になる。シングルモルトウィスキーを飲みながら、彼が出かける時間を待った。(46-47p)

 両脇の電気を消すとカーテンの開いた窓から月と夜景の光が室内に差し込んだ。グラスにウィスキーを注ぎ、窓からその景色を眺めた。星は街の上にあり、そしてたくさんの星がこぼれたように夜景も輝く。

(中略)

ウィスキーを一口大きく飲み込んで、僕はベッドの脇の床に仰向けになった。口内に広がったシングルモルトは樽の香りをべっとりと舌になすりつける。

天井は真っ暗だったけれど、ざらついた質感だけは感じ取ることができた。

 

「りばちゃん、吉田拓郎の歌でさ、たしかなことなどなにもなく、ただひたすらに君がすきっていうフレーズの歌なんだっけ」

「『流星』な」

「あの歌の続き知ってる?」

「夢はまぶしく 木もれ陽透かす 少女の黒髪 もどかしく 君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものはなんですか」

「くわしいね、りばちゃん」

「親父、好きだったからな」

 

それから彼は何も言わなくなった。ざらついた天井が滲んで滑らかになっていくのを僕はしばらく眺めていた。(209-210p) 

これから流星が飛び交う夜空の真下に、鈴木真吾の寝顔がある。子役の顔はモニター越しにあの頃のごっちの顔とぴたりと重なった。それは懐かしさや思い出のように曖昧に美化された記憶ではなく、眼球にしっかりと彫られている画面と重なった。

僕は未だにあの瞬間に引きずられている。(254p)

 (「ごっち」目線に見えるところも、りばちゃんの目線)

そのまま今までのことを振り返った。サリーとの幼い記憶。大好きだった姉ちゃん。スタンド・バイ・ミー。毛虫を握った僕を必死で心配してくれたりばちゃん。流星群。文化祭。デュボン。ビートルズ。美竹公園。サリーがくれた似顔絵。サリーとのキス。ルームシェア。りばちゃんといた日々。姉ちゃんのファレノプシス。そして僕が書いたファレノプシス――

ぼくが切り捨てたもう戻らない時間。握り潰した楽しかった記憶。(282-283p)

僕は寝返り、天井を向いた。彼女が黙って絡みつくなか、僕はまた昨日と変わりない天井を見た。

(中略)

もう死なないなんてないのだ。(287p)

リビングに入ると彼はそのままごろんとベッドに寝転んだ。彼の上にアーガイル柄のブランケットを掛け、僕もその下に敷かれたラグに寝転んだ。天井には獅子座流星群が一面に流れている。

「りばちゃん、流星群見える?」

「見えるよ」

「やっと見れた」

「うん。やっと同じ星、一緒に見れたな」

目を瞑りながら、彼はそう答えた。僕もまた目を瞑ると、星の光はまぶたの裏からも透けて見える。いびきの響く室内で、僕はひとつひとつ流れる星を数えていた。(292p) 

 

 

▽読まなくてもいいわたしの解釈

 最初に「星」にまつわる記述があるのは、第二章。

 小学生の二人がアパートの駐車場で並んで寝ころび、夜空のもと流星群を待つシーン。お姉さんがコンテンポラリーのダンスで怪我を負ってしまったのは自分のせいだと落ち込むごっちに対して、少しでも気晴らしになるんじゃないかと思ったりばちゃんの提案だった。並んで寝転び空を見上げる二人、という図。このシーンだけじゃなくてあとから何度か繰り返される、大切な構図。

  結局、最初にりばちゃんがいくつか、そしてそのあとにごっちがひとつだけ流星を見て、この二人は「同じ星」を見られないまま、ごっちは眠ってしまいます。眠っているごっちの隣でりばちゃんは、吉田拓郎の歌を思い出し、流れていく星を見続ける。「恋とか愛とかの類」でない感情を、りばちゃんはごっちに抱いている、じゃあそれはなんなんだろうか、と誰しも一度は多分考えるんじゃないかな。

 続く25歳の第三章。第二章の構図が早速このシーンでも登場します。

 そして、次に「星」に関する描写が登場するのは、209ページ。第十一章。同窓会で再会した次の夜、首を吊って息絶えていたごっちの死体を、りばちゃんが綺麗にしたあとのシーン。描かれ方は少し違うが、情景そのものは第三章と同じものだろう。

  吉田拓郎の <たしかなことなどなにもなく、ただひたすらに君がすき> というあの「獅子座流星群」の夜に思い浮かべたフレーズのタイトルこそが『流星』であると、ここで明かされる。第二章、そして第三章へと繋がった「獅子座流星群」の思い出が、150ページ以上を飛び越えて、吉田拓郎の『流星』に繋がって答えを示す第十一章。どうして天井がざらついていたか、なんとなく思い至ることができる。引用した部分の会話は、かつて本当に交わされた会話だったのか、それともりばちゃんが死んだごっちと交わした幻の会話だったのか、どちらなんだろう。わたしならこう考えるな、というのはある。わたしなら。シゲアキさんはどう考えて書いたのだろう。

 そこから物語は進んで、ごっちのことをりばちゃんが書いた本を基に映画が撮影されることが決まり、りばちゃんはごっちの見た景色を追体験していくことになる、というか、映画の撮影を通じてりばちゃん自身が追体験していくことを決める。一番最初に引用した部分はおそらく、その本に書いた内容かなと思う。ごっちにとらわれながらも生きていかなければいけない、だから、書く、と。

 ごっちとして映画のなかで生きているうちに、りばちゃんはひとつの答えにたどり着きます。「やるしかない、やらないなんてないから」。そして、「もう死なないなんてないのだ」。おそらく、ごっちも同じようにしてたどり着いたであろう答え。お姉さんの存在。生きるためにこの本を書くのだと書いたりばちゃんをも、死に至らしめるなにか。287pは、撮影中じゃないけれどごっちの目線のようになっていて、りばちゃんはごっちの感覚を通してなにか、死に至らしめるなにかにたどり着いたんだろうとわかる。

 りばちゃんの、二人の、物語がエンディングを迎えるまえに、二人は「同じ星」を見ることになります。ごっちは本当に見たのかはわからない、けれど、ごっちを追体験していくりばちゃんが見た「同じ星」。しかし、見たはずのりばちゃんは酔っぱらっていて次の日にはその天井の星のことを覚えていなかった。あのとき見られなかった「同じ星」を二人が本当に見たのか、記憶ですらたしかなものがどこにもない。けれど、ごっちを通じてりばちゃんはその星を見た。共演するためにりばちゃんに自分のバーターとして仕事を与えたがったごっちと、どうにか共演するためにごっちの力を借りずに自分の力だけでのし上がろうとしたりばちゃん。「共演」という目的が同じだったことを「同じ星」に例えたんだろうか。同じようにして寝転がって上を向かないとみられない「星」。

 吉田拓郎の歌をなぞって、二人の関係について「その<たしかなことなどなにもなく、ただひたすらに君がすき>というフレーズは、あまりにもぴたりと僕の感情と一致した。それは恋とか愛とかの類ではなくて」と描写がされていたけれど、数年後にシゲアキさんがサン=テグジュペリの「愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向を見ることだ」という格言を引用したこと*2 にこじつければ、「恋とか愛とかの類」ではなかったかもしれないけれど、やっぱりそれは「愛」だったんじゃないかな、と思う。

 

 

 

▽「閃光スクランブル

空間一面に輝く無数のペンライトを見つめる。

最高だあ。これが私にとっての星空。

ステージに上がる度に亜希子はそう思う。この景色に憧れて亜希子はアイドルになった。でも……ミズミンと一緒に見ることはもう二度とない。(40p)

天井には防音のための無数の穴が並んでいて、星空のようだった。

あの穴とあの穴と……あの穴を結ぶとペガサス座だ。

まだ鳥取にいた頃、幼い亜希子の楽しみは砂丘から星を見ることだけだった。日によって姿を変える無数の星だけが、孤独な少女に優しかった。星への愛着と感謝だけは、今も変わっていない。(85-86p)

星にしか興味のなかった少女が「ステージ」に憧れたのは、そこにもう一つの星を見たからだった。(93p)

途方もない寂しさを常に抱えていた亜希子にとって、唯一の居場所は鳥取砂丘だった。そこから星を見ることだけがたった一つの救いだった。亜希子はひたすら星を見ていた。(93-94p)

 瞳に飛び込んできたのは、まるで数えきれない星が辺り一面に敷き詰められたような景色だった。観客がいっせいにペンライトを点けたのだ。カラフルで目映い光が亜希子の周囲を取り囲んでいた。(95p)

初めてのライブは圧巻だった。あのとき夢見た星が眼下にいくつも輝いていた。これがいつまでも続けばいいと思った。未来は確約されていて、それは絶対に素晴らしいものだと信じていた。

それでも、欲望はいつしか肥大する。もっとたくさんの星が見たい、自分もより輝く星になりたい。もっともっと人気者になりたい。(69-67p)

本来なら、ステージの上に立てることだけでも喜ぶべきなのかもしれない。あの景色がまだ見られるならば、たかがフォーメーションくらいどうってことないのかもしれない。(97p)

五年前に描いた未来。あまりにも多くの出来事があって記憶は微かだけど、それはもっと単純で美しい、オーロラのようなもののはずだった。(100p)

目が覚めると天井には宇宙が広がっていて、あのとき「琴座とミズミンに誓って、もう泣かない。もう後ろも振り向かない。ただ自分を信じよう」と決意した。(137p)

違う。輝けてなんかない。今の私は自分で光を放たないくせにあたかも星であるかのように地球を回る月と同じ。(149p)

車に乗るのはマネージャーによる送り迎えか、タクシーくらいだった。もう何年も後部座席にしか座ってなかったことを思い出し、どうしても助手席に座りたくなった。そこからの景色は思った以上に気持ちよくて、なんとなくフロントガラスから夜空を見あげてみた。

「星、全然見えないですね」

「東京は明るすぎるからな」

東京は明るすぎる、か。(229-230p)

「なぁ」

「はい」

「やりたいこととかないのか」

きっとこの質問をされると思っていたので答えを昨日から考えていたのだけれど、どれだけアイデアを振り絞ってもやっぱりこれしか浮かばなかった。

「星が見たいです」

「星なんかどこからでも見られるだろ」

「たくさんの星です」

巧は口を閉ざし、少し考えた様子で「この方向に寄りたいところがあるんだ」と言った。そして「きっとたくさんの星もある」と付け加えた。(234-235p)

「もうすぐ夏至だから、まだまだ夜にならないですね」

「そんなに星が見たいのか」

「東京に来てからは見ることが出来ませんでしたから」

「出身は鳥取だったっけ?」

「はい、市内です」(238p)

「やめればよかったのに」

「誰だってやめられませんよ、ステージからの景色を見たら」

自分の腕を切り裂いて、私は気を失いました。目が覚めると天井には無数の星があって、それがあまりにも美しいから、自分が病院にいると気付くまでに時間がかかったくらいでした。包帯の巻かれた左腕を庇いながら起き上がって枕元を見ると、小さな家庭用のプラネタリウムがあったんです。天井の星はその機械から投影されていて、横には「お見舞いだよ、早くよくなってね。ミズミン」と書かれたメモがありました。ミズミンは私が星好きなことを知らないはずなのに、このプレゼントは出来過ぎの偶然でした。私は目を丸くしながら、天井の星を見上げました。

「琴座の話、知ってますか?」

「いや」(243-244p)

 琴座のオルフェウスのはなし(244-247p)

俺が塀の中にいようと、誰にも迷惑はかからない。仕事もやめた。香緒里や多一郎のような人間が心配する程度で、俺自身はというと、とても楽だろう。星空を見たせいか、そんな風にも思えた。(249-250p)

蛍の大群は飛翔し、山道を流れてゆく。二人は光に包まれながら、静かにその蛍の流れについていった。やがて木々のトンネルがの先に薄明かりが見える。山道が見えると、そこには数多の星が輝く夜空があった。その下で蛍は煌々と発光していた。

空から星空が零れてきたように光は立体的で、儚く灯る蛍の光はまるで天の川のようだった。光のシュプールが二人の周りで無数に描かれる。美しすぎる世界に、巧と亜希子は思わず声を漏らした。

二人はその景色を見続けた。宇宙に吸い込まれたような気分を味わいながら。

しかしだんだんと蛍の光は散らばってしまい、残ったのは星空だけだった。(261-262p)

あの蛍と星の瞬きから一ヶ月間、 (271p)

「渋谷にプラネタリウムがあるんですって」

「知らなかった。それじゃあもう遠くまで行かなくても星が見られるんだな」

「はい。もう渋谷で十分なんです」(273p)

どうせ一度終わったような芸能人生。もしまだ自分の立てるステージが残っているのなら、今度は何も気にせず自信を持って表現したい。中学生の頃に憧れたあの星の海を、また見てみたい。(292p)

竪琴のタトゥー(294p)

まだ観客の表情は見えない。しかし亜希子は目を瞑り、この幕の向こうにいるファン、その景色を想像した。ペンライトの華美な光。心躍らせながら伊藤亜希子の登場を待ちわびる観客の表情。目映い照明。一生懸命放たれる声援。燦然と輝く絶佳がそこには待っている。それは奇跡のような蛍の光と星空にも、生命力に満ちた若々しい渋谷の街にも引けをとらない、いやそれ以上の壮観だった。(296-297p)

「さよならオルフェウス

亜希子は優しく歌い始めた。ステージの演出も蛍と星空をイメージした構成で目映い光に全員が包み込まれた。(300p)

 

 

 

 ▽読まないでほしいわたしの解釈

 別に亜希子がシゲアキさんだって言いたいわけじゃないけれど、アイドルとしてステージからの景色を見た人が書く、ステージの描写にきっと嘘はないでしょう。全部が自分のことじゃないけれど自分に言い聞かせるように書いた亜希子のセリフもある、とシゲアキさんは話していた。客席の光のことを「サイリウム」ではなく「ペンライト」と表現するあたりとってもジャニーズ。正直「閃光スクランブル」に関して、別にこういう解釈が、と言いたいことも実はない。読んで抱いた感情がすべて、なんじゃないかと思う。ただ、文庫のあとがきだけは絶対に読んでください。

 たしかに亜希子がシゲアキさんだって思うわけじゃないけれど、この作品に秘められた「生」の思いはあのころのシゲアキさんが叶えたかった思いなんじゃないだろうか、と考えたりはする。死んだように生きている場合じゃない。「ピンクとグレー」では、生きようとして生きようとしすぎた余りに死ぬしかなくなった二人がいたけれど、「閃光スクランブル」では、気力を失いかけていた二人が出会い、二人は逃避行をするなかで生きる覚悟を持ち直す。亜希子にとって生きる糧になったものがステージから見える「星」なのだけれど、シゲアキさんにとってもそうなのだろうか。自身が身を置く芸能界という世界で「生」について向き合う小説を書いた加藤シゲアキは熱い男なんだよな、と思う、勝手に。

 「星」が加藤シゲアキに見せているものはなんなんだろうか。

 

 

おまけ

加藤シゲアキ(30)

 わたしがシゲアキさんを卒業するときは「加藤シゲアキと星」って卒論書きたいけれど、シゲアキさんは自分を応援してくれる人が一人でもいる限りアイドルを続けるらしいので、しばらくは卒論を書く予定がありません。残念です。

 ほんとうはシゲアキさんの30歳のお誕生日に合わせてこのブログを公開する予定で「ピンクとグレー」「閃光スクランブル」の引用を打ち出していたのだけれど、どんな文章を打ってもしっくりこなくて随分遅くなった。30歳。25歳で代表作がほしいと話していたシゲアキさんの想像していた30歳なのだろうか。片手間というと聞こえが悪いけれど所詮は掛け持ちでファンをしているわたしですら感慨深くなる瞬間がたくさんあるのだから、担当の人はなおさらだろうと思う。長いようで短い5年。たった5年でここまで来たのだから、これからの5年だって、思いがけないところにまで行けるのかもしれない、と時折想像しては勝手に楽しくなっている。

 私が加藤さんのことを特別好きだと自覚したのが、加藤さんの改名発表のときだった、もしかしたら4人になったときかもしれない、けれど、作家デビューの知らせを受けてわたしはたしかにこの人を好きでいたら間違いないだろうと確信したんだった。ずうっと「加藤さん」と呼んでいた。いつから「シゲアキさん」と呼ぶようになったんだろう。書くことによって救われた、と「閃光スクランブル」のあとがきでシゲアキさんが書いたことばに、わたしは随分救われてきた。わたしがどんなオタクであれ、それだけは事実だし、どんなオタクになろうともきっと一生忘れないんだろうと確信している。そういう小説、あとがきに出会えたことがほんとうにうれしい。シゲアキさん30歳おめでとうございました。君の未来に幸あれ。

 

 

 

 

 

閃光スクランブル (角川文庫)
 
ピンクとグレー (角川文庫)

ピンクとグレー (角川文庫)

 

 

 

 

*1:権利的なところでなにかあればお知らせください

*2:2016年QUARTETTOツアー