「QUARTETTO」と「星」

 お題「NEWS「QUARTETTO」レビュー」

 

 お題をお借りしてまでわざわざ書くような感想でもないと思うんですけれどお借りします。馬鹿が馬鹿なりにコンサートに入る前に感想ぶちまけたかったのと、さすがにツイッターで「QUARTETTO最高」「にゅすちゃん天才かよ」と「QUARTETTO」のことばっかり言っていて、申し訳ないなって思った、のと、

 これが一番大きいんですが、「シゲアキのクラウド*1での加藤さんによるライナーノーツのpart3を読んで、どうしようもない情動を持て余しているので。書きます。音楽的なはなしはほとんどできないけど。Johnny'swebの会員登録なさってる方は、一応、「シゲアキのクラウド」読んでからのほうが良いかもしれません。こんなブログ読む気無くすと思うので。このブログを読むにしても、加藤シゲアキの「シゲアキのクラウド」を読むにしても、歌詞カードもあればなお良いと思いますので、ぜひ手元に「QUARTETTO」を…(へたくそ)。

 

QUARTETTO【初回盤】(DVD付)

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  1. Theme of "QUARTETTO"   

  メンバーが発する音でリズムを作るという、斬新な構成はともかく、MVにはなかった部分の、収録曲の一部がアレンジされて曲中に登場するのがちょうかっこいい。すごい。めっちゃ好きです。次の曲「QUAUTETTO」の囁きに端を発しているところも、ちょうかっこいい。溢れ出てる~~~って感じ。「チュムチュム」が良いアクセントだと、この時点で分かる。

 

 2. QUARTETTO

  言い方悪いですけど、割と普通の歌ですよね。別に「チュムチュム」と比べてるわけじゃないけれど。「四重奏」というテーマが至高。「クラウド」のpart3まで読んでこの表題曲を聴くと、ああ、と思う。表題曲もこれでなくちゃいけなかったんだと思える。

  さて、この曲中に「星」という言葉が出てきます。サビです。「星になり奏でる四重奏(メロディライン)」というフレーズ。その少し前、サビの最初「夜空にstarlight 描くように」の部分の「starlight」というフレーズも「星の光」なので、星だということにします。「星にな」るのは直前の詞にある「この想い」。「この想い」は「願いにしかない明日のために 重ね合う」ものだと、書かれています。想いが星になって明日のために明日より遠くへ走るために四重奏を奏でる、って満ち溢れる希望がすごい。「この想い」ってどんな想いなんだろうか、としみじみ考えてしまう。

 

 3. ANTHEM

  ど直球サッカー応援ソング。「いつでも心の中で 描いてた場所 共に願った未来へ」と「願いは確かな絆 共に行こう いま待ちに待ったステージへ」が呼応しているところに最高に胸が熱くなる。ほかには「頂き」「ゴール」に向かって走っているので、ぼんやりとスポーツを彷彿させる、やっぱりサッカー曲。だいすき。なんかよくわからないけど、飛び跳ねたくなるから、すごい。この曲がクラブワールドカップの優勝者が決まったときに流れたせいか、とても「決勝戦感」がするなあ、と思っていたけれど、多分、「いま待ちに待ったステージ」は「頂き」という解釈を無意識にしていたんだろう、と思う。歌詞カードみたけど、「Top of the world here we go」って書いてあるし、そうだね。

 

 4.シリウス

  「星」だよ~~~~。「クラウド」で「シリウス」と言わずにうんたらかんたら、って書いてあるのを読んでiPhone投げるかと思ったくらい興奮したので、わざわざ「星」というフレーズを探して「QUARTETTO」を聴こうと思いました。シリウスという星は冬の星なんですよね。しかも一番明るく光る星。新明解国語辞典には「冬の夜空に青白い光を放つ」という文章も載っています。これだけでもう充分すぎるくらい切ない。夏のCMだったのにね…夏シーズンの女性用下着のCMだったのにね…これでもかってくらいせつない。

  「Oh oh oh...」が、悲痛に泣き叫んでいるように聞こえて仕方がない。

  曲中に多用される「夢のままいられたら」の場面は夜。「このまま時を止め」たら「結ぶ星座のように 君をずっと離さない」と思っているけれど、「一瞬は過ぎてく 永遠だったときめきを置き去りにして」いくので、「叶わぬ恋が朝靄に消えていく」ことになった。次のフレーズで「ただ 空に願う」と歌っているけれど、夜明けを迎えてしまっているので、おそらくシリウス見えていない。*2 シリウス見えない夜明けの空に、叶わない恋を、君を願うところが最高。

  (追記)知らんけど、って言ったもののちゃんと調べたら、シリウスは夏の空にも見えるらしいですね、それも明け方、太陽の昇る少し前。あ~~~~そういうことなのすごい。この楽曲が発表された夏の明け方に見えるシリウス、この楽曲が音源化された冬には夜に見えるシリウス、歌詞中で季節は明言されていないので、どちらであっても劇的で、最高切ない。

 

 5. Touch

  この曲だけは、いつ聞いても「にゅーすちゃんかわいいねええええ」ってなるので聴くと楽しくなりすぎて両手挙げて飛び跳ねそうになる。最高。最高以外に言えることがないので、レビューもくそもない。「不思議だね 寒くない まさか恋の仕業?」ってわたしとNEWSがしてるのは恋じゃないのに、「恋だよ~~」ってなるので最高。恋なのかもしれないけど。この曲があったのでこの冬ぜんぜん寒くなかった。あと街中でしか会ってないところが最高。クリスマスっぽい(偏見)。

 

 6. NEWSKOOL

  なんかよくわからんけど、めっちゃかっこいい。横文字多いとあんまり理解できない人間なので良く聞かないと何言ってるかわからなかったけど。「NEWS / KOOL」なのかと思ったら「NEW / SKOOL(school)」なんですね、「NEWS COOL」とも掛けてあって、ちょー洒落てるすごいおしゃれにもほどがある。一度聴くだけでは、そうなのだと気が付かないほど洒落てるメンバー紹介ラップ最高。増田さんのラップを聴きながら一生暮らしていきたい。

 

 7. 四銃士

  これこそ、無学の凡人にはすごさがわからない。三銃士ではないのね? といくらかツッコミを友人に頂いた思い出。ぜんっぜんわからん。ラフマニノフって誰やねん。初めて聴いたわ。曲を聴きながら改めて歌詞を見たら「手越かよ」ってなる。でも、オーケストラのすごさもなにもかもわからんのに、ついつい聴いてしまう。「その笑顔」と「君の未来」が対応していて、一番では「運命に 身を委ねて」いるのに、二番で「運命を 塗り替えて」と歌っているところ、一番はもしかすると自分の運命を歌っていて、となると二番は「君」の運命のことを歌っているのかもしれないと思ったりもした。

 

 8. Wonder

  イントロから「We are fantastic 4」までの部分ですでに最高にかっこいい。「クラウド」でシゲアキさんが凡人には理解できない高度な解説をしてくださっていたけれど、そんな曲も凡人にかかれば「最高」の二文字で収束します。ありがとうございます。楽曲的なことはまったくわからないけれど、すごいかっこいいということだけはわかります。「最高」か「好き」の二文字で勘弁してください、聴けばわかる、わかるでしょう。「最高」だし「好き」です。手越さんすげえよ。

 

 9. ライフ

  「いつかは星になる事 やがて受け入れられるように」という小山さんのパートが初めて聴いたときから、忘れられずにいます。NEWSのモチーフとして多用されていた「星」を、「星になる」つまり「死ぬ」ということと絡めて使うことで、思いがけないところからハッとさせられた。「いつか見上げた光の方へ」という歌詞の指す「光」というのも「星」のことなのかなあ、「QUARTETTO」を引っ張ってくるのなら「sunlight」でもアリかな、とか、「澄み渡る空に無限の星の数」は、死んでいった人たち なのかな、といろいろ歌詞カード見ながら考え込んでいます。「息を切らして走った日は 遠くで現在を照らすから」という部分、「息を切らして走った日」もいつか星になるということなんだろうか。「願いは未だ あの日のまま この場所に在るよ」と歌う、この曲の「願い」はなんなんだろう。「あの日」ってどの日なんだろう。

 「いつか目指した地平を越えて」が「いつか見上げた光の方へ」と対応しているので、なんとなく輪廻転生感があるよね、と適当な感想を。「光をまた知っていく」というのも。

 

 10. チュムチュム

  大本命。えんやえんやえんやー。あーあーあー。シングル発売してから何度も何度も聴いたけれど褪せることのない中毒感ったらない。だいすき。踊れもしないのに踊れそう。あーあいやーあ。問答無用の最強ソング。語彙を失う曲。たのしい。さいこう。

 

 11. Depature

  冒頭の「見上げた空に流れて消えた」「一瞬」は「流れ星」という解釈で間違ってないですよね? 

  歌詞カード見て「マジか」ってなったのはサビの「そう自分の扉 開けられるのはこの世で 自分しかいない」の後ろの「自分」を「きみ」と読んでいるところです。耳で聴いているだけじゃ、気付かなかった。二回目にこの部分を歌うとき、エフェクト?っていうんですか、ちょっと声質が変えられているけれど「この世に…『自分しかいない』」とかぎかっこで括られているから、だった。

  勝手に自担に当てはめて興奮していたりもしました。

  「叶えたい未来」というフレーズがとても好きです。「HIGHER GROUND」の「届けたい想いだけ未来へと放て」を思い出させるような。「夢に見た旅路」と「君だけの旅路」が呼応していて、「自分しかいない」が際立っている、さいこう。

  

 12. ヒカリノシズク

  雨降ってるの、この曲だけですよね。心の中とはいえ。他の曲では(涙越しだったりするけれど)晴れた夜空に星が見えてるのに。「ヒカリノシズク」の「光」は「星」ではないんだろうか、と打ちながら、加藤シゲアキのことを想って、感傷的になっています。何度も何度も歌えるような、そんな一生一度の奇跡を、彼らは手に入れられたんだろうか。

  「ヒカリノシズク」というタイトルは「この手の中 握りしめた 涙もきっといつの日にか 輝きへの一歩になる」の部分からのものだろうと思うのですが、サビに「一生一度の 奇跡握りしめ」とあるので、手の中にあるものは、かつては「涙」だった「奇跡」なのかな、と思ったり。「そんな夜 そっと寄り添えるような 希望が届きますように」と歌っている「希望」が「頼りない夜に一つの光を 灯せたらいいのにな」の部分の「光」に当たるような気がして、最高。

  この曲を聴いたあとに、表題曲「QUARTETTO」を聴くと胸が苦しくなるのでオススメです。「ヒカリノシズク」を聴いたあとの、「先の見えない闇にも 潜んでいる 夜明けの序章へ」のフレーズの強さが格別。最高。

 

  

 

  と、ひたすらキーボードぱちぱちしていたら午前6時前です。歌詞の分析ばっかりだし素っ頓狂なことを書いていても、眠かったんだな、って許してください。多分書き洩らしいっぱいしてる予感しかない。ねむいっす。こんなブログ書いていないで就活か卒論か、したほうがいい。こんなブログを書いていても夜明けは来る。すごい。

  頻出単語は「夢」「未来」「明日」「願い(願う)」「光」あたりですかね、JPOPっぽいね。手元にあるメモに「~へ」という言葉を書きだしていたので、書き記しておきます。

 NEWSが向かうところリスト

  「光の差す方へ」「夜明けの序章へ」「昨日にはない未来へ」「走り出す明日より遠くへ」「頂きへ」「ゴールへ」「いま待ちに待ったステージへ」「共に願った未来へ」「Brand NEWへ」「音の鳴る方へ」「重ねた剣へ」*3「いつか見上げた光の方へ」「夢に見た旅路へ」「君だけの旅路へ」「叶えたい未来へと」「夢の彼方へ」「闇の先へ」

  でした。

 

        メモ書きに『「元気が出るSONG」前の挨拶の錦戸亮ちゃん vs 「シゲアキのクラウド」のセルフライナーノーツの加藤シゲアキ』という一文があって、ちょっとどういう意図なのだか自分でも分かりかねています。どっちも可愛いという共通点。

  「星」というワードが印象的だったのは「ライフ」のせいでもあるんですが、加藤シゲアキソロの「星の王子さま」のせいでもあるので、それぞれのソロ曲にも「かっこいい」「最高」等々言いたかったんですが……いよいよ眠いので失礼します。

 

 

   追記

  10時に予約投稿していざ寝ようってときに、「あっ総評書くの忘れた」と失態に気が付いたので、追記です、12時です、おはようございます!

  一言で言うと「最高」。多分どのNEWSのアルバムよりも好きです(年月での思い出と思い入れを差し引いたらだけどね)。「QUARTETTO」と銘打っているだけあって「四重奏」、「4人」という数の持てる強さを思い知らされる。4人が4人とも大きな役割をそれぞれの声で担っていて、この、4人以外では作り得なかった最高の名盤だと思う。でも「QUARTETTO」と言われてパッと「4」という数字に繋がらない、一つ捻ってあるところが好きです。すごい。さいこう。(ふと、6人のNEWSの延長線上にこの4人の「QUARTETTO」があるのかと思うと感動して仕方ない瞬間があった)

  シゲアキさんが「クラウド」で言っていた、総評、未来より先へ光を目指して走っていくために今を全力で生きる必要があって、その今が未来に繋がり、その未来が今になる、そしてまた全力で光を星をめざして走る、といったような、「死」を意識することによって「生」を実感するというテーマ。

  次死ぬなら、最後だ、ということなのかな、とぼんやり思ったり。そういうニュアンスがある気もした。もう「一度死んでまた生き返る」ような魔法は誰にもかけられないし、「君」に導かれなくても「光」のほうへ走っていける。「想いは光のように 駆けていく」「明日のために重ね合う この想い 星になり」。その「想い」が「星」になり自分を導いてくれ、そうして重ねた日々がまた、自分を照らしてくれる。その繰り返しなのかな。想いは星であり、光だった。いずれ行きつく先が「死」と知りながらも、繰り返してひたすら走るしかない。エモいね。

  

  かつては、NEWSの楽曲に慣れ親しんだ錦戸担が、自担がいないからって楽曲を聴くのを辞めてしまっているのならそれは勿体ないよ、いや疎遠にするのもわかるんだけど、と常々思ってきたけれど、このアルバムを聴いてより一層思った。ちょうもったいない「QUARTETTO」最高かっこいい。関ジャニ∞で、錦戸亮で言うのなら「元気が出るSONG」の「不確かな日々に潜んだ確かな今を 明日も明後日も繋いでいこう」のフレーズとこのアルバムのエッセンスは一緒だと思う。そういう「永遠」という捉え方がとんでもなく好きなので、どちらも至高でした。

  すぐ自担のはなしをしがち。骨の髄からNEWSに惹かれている。

 

  後半部分、雑多に書き散らかしてしまいましたが、歌詞カードをこんなに読み込もうとしたアルバムもなかったです。楽しかった。NEWSにおける「星」分析、NEWSの楽曲に使われている文脈から「星」の持つ意味を分析する、とか、やりたいな、誰かやってくれないかな、誰かすでにやってないのかな、とそわそわしています。「share」で歌われていた「同じ星が今見えるなら」の「同じ星」とはつまりなんだったのだろうね。ね。ねます。

 

  

 

 

 

QUARTETTO【通常盤】

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*1:Johnny's web内の加藤シゲアキさんの個人連載

*2:知らんけど

*3:場所ではなかったので