隙のない「ゆめ」のはなし/関ジャニ∞ ニューアルバム「ジャム」

 関ジャニ∞ニューアルバム「ジャム」発売おめでとうございます! 言った通り本当に「初夏」だった! 梅雨が明けたらいよいよ夏が来ますね!

 売れてほしいとかこんなネットの片隅で販促したってなんにもならないだろうけれど、このブログを読んだ人に「関ジャニ∞楽しそうだな」って思ってもらいたくて、っていうかわたしが楽しいから書いておきたくて、アルバムの感想を書きます。みんなに書いてほしい。

 五大ドームツアーをするようになって以来ずっと、関ジャニ∞らしさ」を追求してきた関ジャニ∞が「関ジャム」という番組を手にして得た経験値で魅せる集大成! って感じのアルバム。発売直前には「関ジャム」でアルバムの特集を組んでもらって、楽曲提供された曲がどうやってつくられたのか日付入りのメイキングまで見せてもらえたり、ラジオで1時間の特番までやらせてもらって、ジャケットもかっこいいし、関ジャニ∞側の売ろうとする姿勢に、加えてそれをバックアップしてくれる環境があることに感動してばっかりだった。そういう2017年です、ここは。やたらと西暦を言いたくなる衝動。「飛ぶ鳥落として十数年」の関ジャニ∞の魅力に世界がようやく気が付いたのかもしれない。

 初回盤に封入されている歌詞カード(本当にカード)を一枚ずつ捲りながら。

 

 アルバム本編の感想

1.罪と夏

 これを言ったらもうお仕舞いだろうなと思うのだけれど言います。「この曲が一曲目という時点で名盤決定では?」。ずっぴょーん。

 「今、君の八月の全てくれないか?」「ヤダ! 君が八月 泡沫の夢なんて」「君が一夜限りの幻でも手を放すなよ?」の一連のフレーズが、どうしてこんなにもファンの心を射止めたんだろう。個人的には「君は『思い出』じゃなくて『好き』になってよ」 「君は誰かにじゃなく僕に笑ってよ」の歌詞の「君“は”」ってところが、他の誰でもなく「君」を指しているようでときめく。そういえば「君」って単語、日常じゃまず使わない気がするのに文語というほど堅苦しく感じないし、それなのに歌の中ではたくさん聞く気がする。歌独特の単語になっていくんだろうか。というのはさておき、まず楽しくてずっと楽しい。関ジャニ∞の醍醐味をまざまざと見せつけられている、楽しい、ほんとうに楽しい一曲! 体験者の感想を以下に引用しておきます。「この曲を知ってから夏が待ち遠しくなりました!価値観が180度変わりました、関ジャニ∞には本当に感謝しています!『罪と夏』に出会えてよかった!サイコー!(20代女性)」

 

 2.今

 星野源だかニセ明だかakira niseだか知りませんが、ありがとうございます。「罪と夏」はシングルだし、こちらにしてみれば実質テンションをぶち上げるためのイントロダクションのような感じなので、アルバム本編はこの曲でようやく始まるような印象。それにしても、明るい開けるような曲調なのに、歌詞を読むと別れの歌っぽいんですよね。歌い出しの「いつまでも 此処に居たいけれども 旅立つ夢を 見てしまったことを」というフレーズが、このアルバムひいては関ジャニ∞の持つ「夢」のひとつ大きな要素になっているように思う。「夢を見たから」というよりも「見てしまった」から、いつまでもここにはいられない。「未来をつくる今」「未来を超える今」。歌詞中の「今」って、「未来」を超えるための「今」のことなのか、それともそもそも「未来」の価値を「今」が超えているということなのか、どちらの意味なんだろうか。

 あと、関ジャニ∞が歌うと特に関ジャニ∞らしくなるのが「くだらないことで笑い合えるかな」「苦い思い出を笑える頃かな」って、笑うことを楽しみにしているところ。「君がくれた笑顔で笑いたい」と歌った「LIFE ~目の前の向こうへ~」もそうだし、いつだって関ジャニ∞は笑い合う未来のために今を生きている。というか、関ジャニ∞に「ほら」って言われたらなんか頑張ろうって思うのはわたしだけなんだろうか。どんな今でも口角上げて頑張りたくなる。

 

3.DO NA I

 「どきな 主役が総取り」のときめきがすごいのは私が錦戸担だからです。総取りだよ~~総取ってるよ~~~~天才かな!!!!!!!????

 あとどうでもいいんだけれど、「助け出すぜ かならず 長い月からの金の出口のない その迷宮」という胸の熱くなるフレーズを一番が錦戸亮ちゃん、二番が丸山さんっていう、ほほえみ厨のわたしにとって最高の歌割で、ごめんなさい世界…ありがとう…となんでか拝んでしまう。同じフレーズなのに歌い方全然違うのも最高。もとからない語彙が奪われていくのは、作詞作曲者の魔力のせいですかね。言葉でとやかく言う必要ないくらい楽しいしかっこいいし最高。かならず、助け出してくれたり、惚れさしてくれたり、笑かしてくれたり踊らしてくれたりする関ジャニ∞関ジャニ∞なら本当にさせてくれそう。「罪と夏」もそうだけどたのしいが畳みかけてくるしんどい。

 こんなかっこいい楽曲を、関ジャムで公開されたメールの内容のような熱量でもって関ジャニ∞に提供してくれたのかと思うと、それだけでもうたまらないところがある。まあ、そうじゃなくてもきっと好きだった、からこそ、うれしい。楽しむ覚悟をさせられている。

 

4.なぐりガキBEAT

 覚悟していたけれど「楽しい」が続くね!? もしかして収録されているシングル曲全部ダイスキなのでは!? と思い始める4曲目。シングル曲が好きって、なんというか、グループの方向性に寄り添えているような気がしてうれしい。供給された楽しいを楽しいまま受け取れる。最初聞いたときにはそこまでしっくり来ていなかったのに、だんだんしっくり来るようになって、いまではこうして歌詞カードを見ていても全文にアンダーラインを引きそうなくらいのしっくり具合。「言い訳と弱音を辞めたらあとはドアを開けるだけ」という箇所の振りが、どう考えても蹴り上げているんですよね。未確認の方はご確認ください。めちゃくちゃしよるぞ、あいつら。最高です。蹴り上げて、「高らかに夢を明日へと掲げろ」とか、「『きっかけ』の糸がかかる」とか、「うつむいてた空に ほら虹がかかるよ」とか「泣きっ面に新しい風が吹く」とか、どうしたって顔を上げてしまいそうで、そういう魔力を関ジャニ∞は持っている。ともすれば凶器にもなるようなポジティブさに疲弊してしまう日もあるかもしれないけれど、きっと関ジャニ∞もそれだけじゃないのを飲み下して歌っているんだと思うと、素直に応援されたくなる。応援歌ばっかりアイドル。

 

5.夢への帰り道

 曲も良いけれど、一番何が好きってタイトル。夢から醒めて、夢へと帰っていく歌。「夢を見てしまった」から、どうしたって「夢」にとらわれて、夢に生きるしかないように生きていく人を思い出す。「わかれはつらい それでもゆく」。関ジャニ∞が高らかに掲げた夢のうちのいくつかは、もしかしすると、歩きつづけてゆくなかで、手のひらから零れ落ちてしまって孤独に泣いているのかもしれないね。置き去りにされたままのかつてのサトシの手持ちポケモンのように…(例えが最悪なのは自覚しています)。シリーズを重ねていくごとに仲間にしたポケモンを故郷に送ってしまってみんな置き去りに、自分はピカチュウだけを選んで、いちから新しい地方で仲間を増やしていくんです。共に戦ってきたのに置いて行かれたポケモンの歌ですね。かなしくなってきた。

 

6.えげつない

 「えげつない」えげつないくらい楽しい。ネットでまとめ読みまくって書いたっていうラップバトル、あんまり期待せずにめちゃくちゃ楽しみに待っていたけど、何回聞いても関西弁そのままじゃない微妙な関西弁のアクセントとリズムがたまらなくて耳が喜んでいる、のはわたしが関西を離れたからかな。関西弁が恋しい。とはいいつつも、個人的には「喧嘩をするほど仲がいいらしい やったろか? ほなBeatくれ」のアクセントが一番好き。「酸いもsweetも」って歌詞見るまでなんのことかわかってなかったけれど「酸いも甘いも」なんですね。天才なんだろうね。

敬称略さーせん!

  コンビ厨にはいろいろあるんですね、大変そうです。

 

7.パノラマ

 聴くたびに「カバンは忘れないでほしい」と思う、カバンだけは忘れんといてほしい。大事なもの全部入ってませんか? 携帯でも定期でもなく「カバン」。携帯も定期も持たない人はいるけれど、カバンを持たずに出かける人はほとんどいませんしね。めちゃくちゃアニメ主題歌感するのは「勇気」というフレーズのせいなのか、それともやたらと歌詞にある「奇想天外」「摩訶不思議」「威風堂々」「以心伝心」あたりの四字熟語のせいだろうか。こうしてアルバムに収録されてみると、ちょっと気が緩む良いバランス。あと、なんといっても振付がかわいい。

 「どんなことでも 大抵はそう 笑えるさ」。

 

8.Never Say Never

 やすくんが天才だとかそういうわかりきったことはさておき、関ジャニ∞ってどうしてこう、ヒーローになろうと凡人が足掻くさまがこんなに似合うんだろう。関ジャニ∞に「誰しも平々凡々なルーキー」と言われてしまったら、わが身を振り返ってしまう。

 「近道は仲間信じる道のみ」という歌詞が二番で「来た道は半ば 信じる道のみ」となっているのがすき。仲間を信じて歩みだしている感じがするので。疾走感。ER3くらいでも全然違和感ない、めっちゃ好き。良い意味で、メンバー作詞作曲の偏見がない、言われなきゃ気が付かない、言われても気にならない、メンバーの才能をファンに全然把握させる気ないんじゃないのかってくらい多才。「ジャニーズ」という名のもとに生きているうちに獲得する魔法のように思えてくる「作詞作曲」。でも本当は各々の努力のもとで育つ才能だろうに、それを微塵も思わせないほどのものを見せられているとつくづく感じる。すごいな。

 

9.侍唄

 2015年12月の曲。「おかえりって キミが笑うから どの時代も越えて行けるよ」「おかえりって キミが笑うから この時代をのりこえて行く」。ぺーた先輩の健気さを思って切なくなる曲だけれど、素直に曲だけ聴くと関ジャニ∞のことを思い出すのは私だけでしょうか。かつてすばるさんの言った「このクソみたいな時代を生きていきましょう」という言葉が思い出されて、そのたびに、生きよう、と思う、思わされる曲。わたしはその言葉を思い出すとき同時に、関ジャニ∞の生きる時代がわたしにとってクソなわけがあるかとも毎回思うのだけれど。それはそれ。「約束の場所へ」「いつかまた逢える場所へ」なんて、ありふれた言葉だけれど誰にでもひとつくらいあるでしょう。関ジャニ∞にだって。

 あと、歌詞カードをひっくり返したときに現れた錦戸亮ちゃんが本当にかっこよくて、正直そっちばっかり見てしまって感想どころじゃない。艶やか。この前髪の分け方してほしい、少年みたいで麗しくて一生見ていられる。やっぱり顔が好き。

 

10.S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き

 なにがどうっていうか、単純にかっこいい。これをおそらく関ジャニ∞がコンサートで演奏するのかと思うといまから楽しみで夜も寝れないくらいなんだけれど、いつのまにか寝てる、たのしみ、さいこう。かっこいい。あと、歌割が天才なんじゃないかなって感じなんだけれど、ソロパートが、「まーこのー」横山さん「あーそのー」村上さん、あとから「転んでも起きる」すばるさん「凹んでも凸る」錦戸亮ちゃん、声がいい。ヨコヒナめちゃくちゃ上手で感動する。言葉じゃないんだなっておもうよ。かっこいい。「お前」は片手に抱きしめるのに、片手なのに、「野望」は両手で抱きしめる男らしさよ。わんつーわんつー。

 

11.NOROSHI

 「S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き」からの「NOROSHI」いいな~~!!! 「NOROSHI」はイントロからアウトロまで最高ぶち上げソングなので、狼煙ぶち上げソングなので、落ちサビで一回死にます。語彙もまた死にます。「NOROSHI」の良さは「NOROSHI」なのでとしか言いようがない。「NOROSHI」が収録されているアルバムが「ジャム」です、はい名盤。お疲れさまでした。最高。

 とはいえ「行くべき"未来"は そう、君の踏み出す"今"が拓く」と大正解が書いてあるので最高ですね。「誰にも見れない夢を見て」「正夢の背中を追いかけろ」「足跡のない夢を行け」。夢を見るにもそれ相応の相応しさがあって、他の誰でもなく自分にしか見られない夢、誰にも到達されたことのない夢を、追いかけていくのはきっと他の誰でもなく関ジャニ∞だし、関ジャニ∞が行くべき未来は関ジャニ∞の踏み出す今が拓くんですよ。そうしてできたアルバムが「ジャム」です、「今」はいつだって関ジャニ∞が拓いてきたかつての「未来」のうえにある。

 

12.青春のすべて

 関ジャニ∞の歌う「それぞれ」の精神は、「Do you agree?」の「今を飛び越えてそれぞれの天国を目指せ」から来るものじゃないかなと思っている。一緒に励まし合って目指すけれど行きつく先の天国は一緒じゃない、それぞれにとっての天国。「きっと僕らが生きる明日は悲しいけどもうひとつじゃない」。錦戸亮ちゃんが「あなたはそのままでいてね」と、と歌うのがとても切ない、そのまま、そのままっていつのままだろうか。季節は変わるのに。人だってきっと変わるだろうに。侍唄じゃないけれど、「思い出して泣きそう」になるような「その手」はきっとやっぱり誰にもであるんだろうか。過去に支えられて人は誰しもいまを生きているんだろうなという当たり前のことを再認識されられる。

 なにがずるいって、12曲目で「笑顔はすぐにつくれるのにさ なぜなのかな うまく泣けない」「戻らない日々を 悲しみはしないよ あの日の僕らは そう笑っていたんだ」って歌うところ。ずるいね。「やんちゃな夢」が過去のものになっているであろうところも、青春時代の夢とは別の夢を生きているんだろうかと思わせられて切ない。それでも「戻らない日々を悲しみはしない」。

 

 アルバム通常盤収録曲の感想

13.生きろ(通常盤)

 こんだけアルバムで途方もない「夢」の話を散々しておいて、「夢や希望なんて なくたっていい ただ一つだけ」「あなたを生きて」「明日を越え 生き進め」と歌うんですよ、すばるさんが。関ジャニ∞が。すばるさんが。すごいよ。

 

14.JAM LADY(通常盤)

 「罪と夏」のテンションに「ジャム」を足したら、こうなってほしいな…? みたいな絶妙なところにぶち込まれた、またもや謎の奇才やすくんの曲です。いい加減にしてほしい。個人的になにがどうって、関ジャニ∞に必要な楽曲をつくろうと心がけているやすくんが今回のアルバムにこの曲が必要だと思ったんでしょう? それがすごい。錦戸亮ちゃんにあんな歌い方させるの、やすくん以外にいるんだろうか。しらんけど。

 

15.Traffic(通常盤)

 大本命。よく考えてもらいたいのですが、これを自担がつくったって考えたらやばくないですか? 最強にかっこよくないですか? 

 どうでもいいんだけれど、わたしは錦戸亮ちゃんを「変わっていくことを恐れることを極端に恐れている人」だと勝手に思っていて、2011年の「スケアクロウ」で変わらず此処にいるという曲を歌って以降とくに、「不確かな日々に潜んだ確かな今を 明日も明後日もずっと繋いでいこう」と歌ったり、此処に留まるような曲を歌わないんですよね。そういうタイミングなだけなのかもしれないけれど。で、今回の曲が「Traffic」、「高速道路あるある」の曲だそうで、高速道路って、基本的に止まらないし、転回も後退もできないんですよね。普通に走行していたら止まる必要なんてほとんどない、のに、「Traffic」では渋滞にハマって身動き取れなくなっている。やだね。でも、いちばん好きだなうわ好きだなあって思うのが「後戻りなんて出来やしない事 スタート地点で知ってたはずなんじゃないの?」と歌ったあとに、「隣のレーンと同時に留まってた時間が動き出す」と渋滞が流れていくところ。過去の選択を新めて振り返って肯定したときに、膠着状態を抜け出すの、めちゃくちゃ良い。どの曲もそうだけど、「選ぶ」ことに対する自意識が見えるのが最高。こういう風に生きてそうだなってファンに思わせるようなひとが作るからなおさら? 「選んできたルートは間違っちゃいない」のだけれど、「選んだ」でなく「選んできた」を選ぶセンスがやっぱり間違っていなさすぎるので、頭を抱えそう。だいすきじゃない? CD音源のアコギ弾いてるの錦戸亮ちゃんなんだよ、かっこよすぎて惚れるかと思ったけど、すでに惚れてたね? ただの自担デレだっていまさら気が付きましたか?

 

 「罪と夏」の延長線上にやすくんの「JAM LADY」があるとすれば、「今」の延長線上にこの「Traffic」があるように思える。すばるくんの「夢」に対する優しさの「生きろ」と、三曲全部合わせて「ジャム」というアルバムへのアンサーのようで、たまらなく好き。

 

アルバム初回盤収録曲の感想 ?

ノスタルジア(初回A)

 年下ユニット曲。いい加減にしてほしい。普通にサウンドが好き、なにこれ。いい加減にして。後半の伏線回収みたいなの全然求めてない、言いたくないけど「しんどい」。コンサートでこれを泣かずに聴けるんだろうか、めちゃくちゃ最低な演出してくれない限り無理だと思う。ちょっともう辛抱堪らんくて、思わず歌詞カードの歌詞のほうを写真撮りました。「今日も"その続き"を歌ってる」。ノスタルジア、望郷。「星」。言いたいことがたくさんありすぎて何を言えばいいのかわからない、感想はまた次回でいいですか?

 

・Answer(初回B)

 年上ユニット曲。実は聴いてないです。歌詞カードも見てない。やばそうだって聞いたので、初めて聴くのをドームにしたかった。まだ死にたくない。ので、こちらも感想は次回でいいですか?

 

初回盤A・B特典映像 

  おまけの感想文。初回Aは忘れないうちにこれだけ言っておきたいのだけれど、ユニット決めの様子が入っていて、「どういう流れで年上年下の分け方になったんだろう」ってワクワクしながら見てたらいつのまにかホワイトボードに「亮 丸」って書かれてて、度肝抜かれた。だってまあ、結果を知ってしまっているから。しかも結構、決定ちゃう? みたいな感じのところまで話が進んでて、「えっ これどの段階で変更になったんや」と思って見てたら、大倉ですよ。「あのさあ上の三人がやったことあったっけ」って言うんですよ。「ええええええええええええ」ですよね。そりゃ見たくないといったら嘘になるし、ユニット分けが発表されたときめちゃくちゃ興奮したけれど、でも、年上年下ユニットなんて最終兵器やん!? 「なんでえ!?」って思いたくなる気持ちだけは吐露させてほしい。ほほえみユニットまであとちょっとだったのになあ。大倉さんのファンの喜ぶ最大公約数の発言に、なんだかいつも振り回されている。今後も多分振り回されるんでしょうね。

 「フトコロノカタナ」の錦戸亮ちゃんは(って錦戸亮ちゃんのはなししかしないんですが)、顔が最強に綺麗だったので、見惚れて意識がどっかいっちゃって一回じゃ話している内容が聞き取れなかった。あのインタビュー中の綺麗な横顔が3000いくらで見放題って考えたらこのアルバム安すぎて恐ろしい。「大阪とは何か」と聞かれた錦戸亮ちゃんが「逃げれる場所」「帰れる場所って大阪しかないし」と答えて、でも、インタビューが続くなかで「逃げの場所には絶対使いたくない場所なんですよね」とも話していて、ああ、と思った。ダイスキじゃない?  いつかとんでもなく傷つくようなことがあればいつだって甘えを求めて逃げ帰れる場所だけれどそれはいまじゃない、いつか完膚なきまでに叩きのめされて本当にどうしようもなくなったときに帰るまで生半可な気持ちで甘えたりせず大事にしておく、そういう場所があるんだってことを、ファンに教えてくれたのがうれしいのでこうしてブログを書いています。あと個人的に「逃げることは逃げないことと同義」だと思っているので、なんだろう、好きな人の口から語られる「逃げる」というテーマにドキドキしました。

 初回Bは

こういう感じでした。「可哀想」なんて言いたくないし言われたくないなって思った。*1  かわいい、から、かわいそうなの、かわいそうだからかわいいの、どっちなの? というところでもやもやしているかと思えば、全くそんなこともなく、「35億」の大倉さんや謎の自撮りを繰り返すすばるさんにおなか抱えて笑ってしんどかったです。錦戸亮ちゃんもかわいくて、関ジャニ∞隅から隅までおもしろくて、やっぱり好きだなあと思った。降参。

 

アルバム「ジャム」について

 「隙のない」って最近色々なものに対して思うことがあるのだけれど、「ジャム」も「隙のない」アルバムだなあと思う。覚悟の見える、アルバム。アルバムの構成としてはそこまで変わっていないと思うけれど、シングル曲以外は全部著名なアーティストからの提供曲という覚悟が見え透くような潔さ。何の覚悟だろうね、わたしは「関ジャニ∞」というイメージを貫く覚悟かなと思っています。

 ずっと、関ジャニ∞というグループは「関ジャニ∞らしさ」を自ら決めて発信していくというよりは、世間が関ジャニ∞に抱く「関ジャニ∞らしさ」を背負っていく覚悟があるんだろうと勝手に思っていた。世間は関ジャニ∞に「関ジャニ∞らしさ」の夢を見ている。いつだって楽しいひとたち、とか、賑やか、とかそういう。アイドルは鏡、こちらの見たいものを見せてくれる媒体、フィクションにもファンタジーにも徹しない、関ジャニ∞という生身の人間がつくるアイドルとしてのかたち、人間相手に見る幻のあやうさ、リアリティとファンタジーのギリギリのところ。ともすれば、アイデンティティの喪失にも繋がりかねない在り方だろうとは思うのだけれど、それがこうして「ジャム」というかたちのアルバムになるような未来までもしかしたら見通していたのかもしれない、と思ったりもする。「関ジャニ∞」を全うする仕事。隙のなさ。惚れた欲目ですかね。楽曲があって関ジャニ∞があるんじゃなくて、いつだって関ジャニ∞があるから存在するような楽曲を歌っていられるのが関ジャニ∞の魅力かなと思う。上手く言えないね。

 息継ぎをする暇もないような怒涛のアルバム「ジャム」。目にも耳にも楽しい関ジャニ∞の夏がこれから始まるのかと思うとわくわくが止まらないし、関ジャニ∞がどんどん公共のものになっていく、みんなの「楽しい」になっていく関ジャニ∞が好き、だという気持ちも止まらない。「楽しい」への敬意が止まらない。好きです。「今」を必死に生きていればいつかたどり着いたところが「夢」になる。それぞれの「夢」。今の関ジャニ∞が地に足付けて「夢」を歌うのが「ジャム」です。わたしにとって「関ジャニ∞」そのものが「夢」だなあと思う2017年初夏です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:単純に年上の人(しかもこの世で一番尊敬しているアイドル)に対して「可哀想」なんてこれ以上ない不敬だと思っているので絶対に言いたくない、のはわたしの矜持です