元気が出るLIVE!! 遠征等でかかった費用を計算してみた

TLで見かけたので自戒のために。関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!ツアーに関してだいたいいくら使ったのか。ただ、計算しなくても分かっている、分かり切っていることがあります。お金がないのに遠征しちゃだめだよ。人として当然のことです。

 

札幌公演 12/12-12/14

・飛行機往復(関空ー新千歳)       17,650円

・空港バス(梅田ー関空)           2,760円

・電車賃(ドニチカ切符×2 + 新千歳札幌間)  2,080円

・バス代(札幌新千歳)       忘れたので1,000円

・チケット代 いろいろあったので保留・名古屋にて完済

・宿泊費(二泊三日)           10,150円

・グッズ(札幌分)              3,800円

・食事含めその他(1500×3食×3日の適当)   13,500円

・お土産                   4,000円

 

 先生!新千歳空港でやったガチャガチャはこの計算に含みますか!?小樽寿司があたりました。っていうか覚えてない…お金の計算ができる子だったら、札幌まで行って初対面の友人にチケット代を払うと全財産から赤字になるんです、ご飯が食べられないとかじゃないんです赤字になるんですって、泣き縋る人間に育ってません。友人だったからよかったけれど、まともな人間だったら罪悪感で札幌から帰ってこれてないよね。帰りに新千歳空港で食べたえびそばが最高においしかったです。初日にも食べたけど。

 グッズはペンラとパンフです。

        小計 54,940円

東京公演 12/20

・夜行バス往復(大阪東京間) 13,300円

・チケット代           8,100円

・水族館もろもろ         3,100円

・食費              5,000円

・交通費その他          1,000円

・グッズ             800円

 

 先生!水族館でやったガチャガチャは300円を3回です!きちんと計算にも入れています!!!東京は日帰り(?)だったので比較的穏やかで良いですね。グッズは集合フォトセット。給料日あとだったので随分余裕をこいていました。じゃなかったらガチャガチャ3回も回してないっすよ。トータル10回くらいは同じ種類のガチャガチャをやってはそのへんの子どもに配っています。欲しいの出ないんです。

        小計 31,300円

名古屋公演 12/24

・チケット代    8,100円

・往路新幹線    4,300円

・復路バス     2,400円

・グッズ代     2,800円

・交通費・ネカフェ 1,500円

・食費       5,000円

 

 飲んでネカフェでオールして早朝のバスで帰宅というスケジュールの良いクリスマスイブの夜でした。新幹線はぷらっとこだまでお得感。グッズは、うちわ・クリアファイル・ポスター×2でした。どこにこれだけのお金があったのか不安になってきた。名古屋の夜行バスは本数が少ないので予約開始日に予約をするべき、ということを学びました。

     小計 24,100円

名古屋公演 12/26-12/27(28)

・チケット代     8,450円

・チケット代②     16,200円

・交通費(往復バス) 5,200円

・交通費(電車)   3,290円

・現地での交通費   1,200円

・食費        6,000円

 

  ついに札幌分のチケットを完済できました。その節はどうもすみませんでした本当に。と思ったら、(せっかく予約できたのに!)帰りの夜行逃して、余計な出費がかさむというずさんな人間性です。一泊と想定外の一泊を友人宅に泊めてもらったのと、ドニチエコ切符(1日600円)がとても便利だったので良い遠征でした。

     小計 40,340円

大阪公演 1/14-1/17  ※地元

・チケット代    32,400円

・交通費        1,500円

・グッズ代       3,800円

・食費         7,000円

 

 ほぼチケット代のみで済んでいるので安上がり…? グッズは買い納めのパンフ・ポスター×2です。基本的にコンビニでの買い物は含んでいません。例年はずっとこの大阪公演分のみで済んでいたのだと思うと、遠征ってお金がかかるんだなとしみじみするばかりです。しみじみ。

   小計 44,700円

まとめ

     合計  195,380円

 ※全部で9公演・食費は概算・手数料手土産コンビニ分は適当です。

 

 交通費とかチケット代とか、当日よりも先に払うもののせいで感覚がマヒしてしまっているのが、良いのか悪いのか。今年はツアーの発表があるまでに20万程度貯めれば良いと分かったので、せっせと働こうと思います。あと、無理のない遠征計画をオススメします。ほんとうに。現地でお金がないってことに気が付くと相当焦ります。相当焦ります。お金と友人は多ければ多いほうがいいですし(後者は本当に実感した、いつでもご飯がおいしい)、少ないと何かあったときに不安になりますよ、と助言しておきます。2度とこんな過ちを犯さないためにも、精進します。その節はお世話になりました…名古屋の錦戸担……。

 

 

 

 

 

関ジャニ∞の元気が出るLIVE!! オーラスを迎えて

 全14公演の5大ドームツアー、お疲れ様でした。初日に自分が抱いた感想がなんだったのかと思うほど、とても楽しいコンサートツアーでした。東京ドーム公演が楽しかったと書いてから、一ヶ月ほど。その間の名古屋公演と大阪公演に参戦しました。オーラスのことも書きつつ、自分の備忘録としていくつか書いておこうと思います。相変わらず錦戸担の、しょうもないブログですので、ご容赦ください。レポ以下感想文以下の、掃き溜めです。

 名古屋

24日公演

 後にも先にも公演中ずっと前髪のあった公演はこれきりだそうで。「いい子にしてたらサンタさんがくるって!」と叫んでいたけれど、こちらからしてみれば、その前髪がクリスマスプレゼントかな…って、あながち見当違いでもなさそうな気配がしています。舞台裏の円陣を組む映像で、錦戸さんがチラッと映ったときの周りの錦戸担と思しき人々のざわつきが忘れられません。あちこちで聞こえる「前髪?」の小さな声。前髪があるとわかった瞬間の色めき立つ錦戸担の、数の多さ。本当にクリスマスプレゼントだったのかもしれないと思うほどには、担当への欲目があります。なくてもかわいいよ、当然だよ。ありがとう前髪、その存在がどれほど嬉しかったか。

 自分のツイート見返していたら、センステの「言ったじゃないか」で錦戸さんが大倉さんを振り返って、大倉さんもドラムたたきながら錦戸さんとアイコンタクト交わしてて度肝を抜かれた、というようなことを書いていて、相当だったんだろうなと思うばかりです。 

  横山錦戸のユニットがクリスマス仕様でした。KINGも。自担だけサンタ帽被らずにいたので、前髪がプレゼント状態。

26日公演

 前髪の有無に友人らと賭けた気がします。どっちの勝ちでもなく結局「ニズムスタイル」と勝手に呼んでいるそれになりました、途中であげてくるスタイル。正直二度おいしいやつです。この公演くらいからMCがおもしろくなった印象があります。たぶん「妖怪ケツ洗い」の話だった。あと、丸山さんの社会の窓のチャックが下がっていた話。「いやいや冗談」と、指摘されたときに、動揺するまいぞとしている丸山さんの表情が個人的に忘れられずにいます。バナナジュースで錦戸さんがミスをしたらしい。横山さんのフォローが圧倒的お兄ちゃん感でたまらんかった、とツイッターに残されていました。いつだってお兄ちゃん。さすが横山くん。

 名古屋のオープニング映像の「ドームの数だけ野球選手がおるねんな」と言った錦戸さんに、横山さんが「ドームの数だけやったら少ないやろ、5人て」と笑って返すところがとても好きでした。「元気が出るSONG」前の挨拶について「錦戸亮ちゃんの挨拶、絶妙に下手くそで、逆にもう天才的だった 絶妙に最高なタイミングで間が空く 天才的 天性の才能なんじゃないかって疑るレベルで下手くそ」とツイッターに書いていたみたいです。褒めてます。わざとなんじゃないの、ってくらい絶妙にへたくそで、そういうところまで計算だとしても可愛いので仕方がないね、というやつです。

 名古屋26日といえば、あんなに可愛かった村子ちゃんの前髪が忽然と消えてドームが騒然とした日です。可愛いんだけど、ただの村上さんだし、村上さんは可愛いんだけど村上さんなので、「可愛い」と叫びたいのに笑い過ぎて呼吸が出来なくなりました。人間前髪って大切なんだな、と私は村子ちゃんと錦戸亮ちゃんから学びました。あと、丸子。

27日公演

 このあたりで円陣の並びが決まっているのでは、と気が付き始めました。錦戸さんが丸山さんの掛け声を怪訝そうな表情で見ているのが印象的でした。隣で肩を組んでいるのに顔をそちらに向けるので、結構な至近距離なんですよね。距離感バカ。

 ツイッターには「錦子ちゃんのスパッツ拝んでしまった!黒!さすがプロ!!」とのツイートが残されており、これを打ったときの自分のテンションの高さを恨むばかりです。めちゃくちゃ元気出てる。前髪について書く気も失せていましたが、ニズムスタイルです。個人的にこの日のナゴヤドームでいろんな知人に会えたのでほくほくしていました。名古屋超楽しかったです、絶対にまた行く。錦戸さんの毎公演恒例の超絶へたくそ可愛い挨拶が、テンションのあがった村上さんに乗っ取られて「えっ」と言葉通りの表情をしていた錦戸さんがとんでもなく可愛かったし、案の定挨拶はへたくそだった。もう一種の才能だと思っているほど、あの挨拶が楽しみで仕方なかったです。人の「可愛い」という感情にここまで付け込んでくるのって、誰でも出来ることじゃないと思うので、あれはもう才能だと思います。すごい。メンタリストなんじゃないの。名古屋あたりで「錦戸亮ちゃん可愛い」の感情に歯止めが効かなくなっていたのを覚えています。錦子ちゃんはぶりっ子が増して「可愛い」の歓声を思う存分あげさせてくれるところが最高にプロって感じがして大好きでした。ウイッグがずれちゃってオン眉になってしまったあとに、きちんと直すところもプロ。めくれるスカートを抑える手つきもプロ。2015年可愛い納めだ、と言いながらナゴヤドームでありったけの「可愛い」を錦子ちゃんに捧げることが出来たので、わたしは幸せ者です。

 理由は覚えていないけれど、この日の「Heavenly Psycho」の錦戸さんがめちゃくちゃ麗しくて感涙していた記憶があります。あと、あんなに汗をかく錦戸さんを私は知らなかった。すっごい念入りに顔をタオルで拭くんですよね、両手で顔を覆って拭くのでこれまた可愛いんですよ。

 名古屋公演とても楽しかったらしく、B'zの「IT'S SHOWTIME!!」

http://j-lyric.net/artist/a00067d/l001d43.htmlj-lyric.net 

を引用してツイートしていたりしました。素直にあそこまで「可愛い」と叫んだことがなかったので、日ごろのフラストレーションが発散されたような気分でした。「見たこともない自分に会える」です。年内最後の関ジャニ∞だったので、村上さんの「来年また会えるように、苦しいことがあっても僕らも頑張りますんで、お互いに頑張りましょう」というニュアンスの挨拶を、心に刻んで1年頑張ろうと名古屋の地で誓いました。来年も絶対に名古屋に行くと名古屋にいながらにして誓っていたら、最後の最後で、夜行バス逃して次の日在来線で帰る羽目になりました。3分くらい待ってくれてもよくないっすか、来年は乗れるようにします。

 

大阪

14日公演

 大阪に錦戸亮の前髪は存在していなかったのかもしれない。

 「棒立ちスクリーム」と呼んでいる曲で、華麗な足さばきを見せてくれた錦戸亮の気まぐれに泣いた。可愛いにも程がある。ある種のファンサのように見えました、ファンサってなんなんでしょう。オーラスの始まりを目前に控えて一公演終わるごとに心を少しづつ閉ざしていって関ジャニ∞に会えない期間へと身体を順応させる必要性を感じていました。キャンジャニちゃんが、思いのほか、病みつきになっていて、楽しいんですよね。「開演→キャンジャニちゃん→夏の恋人→MC→ユニット→WASABI→High Spirits・勝手に仕上がれ→侍唄→錦戸さん挨拶」と怒涛のような私の楽しみポイントを1つ通過するたびに、終わりに近づいていくのが、毎公演早くなっていっているような気がして確かに「ノンストップで終演まで」だったなァとしみじみするばかりです。

 倉子の鋭さもノンストップでした。気持ちが良い。そして可愛い。一人ずつ挨拶していくとき、倉子が最後なので倉子の挨拶があって「そんなわたしたちが」と続くから、キャンジャニちゃん全員がそういう風に聞こえてしまって、毎公演笑いがこらえきれませんでした。ゲスかよ。関ジャニ∞は本当にああいう派生キャラクタに命を宿すのが、上手ですよね、天才的。この日は丸子の「ズコー!!」というのが、錦子ちゃんにウケて「もう一回やって」とお願いしている間に他のメンバーにも移っていくのが、楽しかった。

 大阪公演、地元公演のせいなのか、すばるさんの挨拶時の拍手がしばらく鳴りやまなくて、相当宗教っぽくて楽しかったです。名物って感じもする。

15日公演

 あんなに可愛くて可愛くてサプライズファンサだと喜んでいた前向きスクリームで、キビキビ踊っているときにこけかけて、しゅんと大人しくなってしまった錦戸さんが切なかった。どうせ可愛いんですけどね。だんだんどういう感想を言うべきなのか分からなくなってきました。この日は錦戸担が3連だったんですけれど、同じタイミングで同じ人・行為・表情に対して「可愛い」という悲鳴を上げるので、その悲鳴が自分のものなのか隣の人のものなのか分からなくて不思議な感じがしました。おそらくすげえうるさかったんだと思います。ラブスーパーマンの映像が新映像で、新映像だと判明した瞬間に全員が死にました。正直双眼鏡で羞恥に耐える錦子ちゃんを見ていたので、肝心のラブスーパーマンの映像をほぼ見られていないのが唯一の後悔ポイントです。アンコールの拍手時の彼の自由時間の一挙手一投足とか、ただモニターに抜かれた顔や双眼鏡で覗いた顔や、バナナジュースのときの背中合わせをしてあげないいたずらとか、あらゆることにもだえ苦しんでいて、特記すべきことが見つからないです。全部書きたい。

16日公演

 MCがひどかった日ですね。丸山さんは本当に性別という枠組みで判断する以上に人が好きなんだろうな、メンバーが好きなんだろうなと苦笑しつつ、にしても過激だなと笑っていました。バラの花束に「好きだよ」というメールをすばるさんに送ってどうしようと思ったんでしょう。村上さんが一向に会話に入ってこない錦戸さんのために、「亮は?なんか被害ある?」と話が流れそうになるのを必死に振ってくれて、答えたのが「エレベーターの中で顔を寄せたらキスしてくれる」というもので、それって被害じゃないよね? と唖然としました。

どっちかっていうと丸山さんにしてもらってることじゃない? あれ? と思いつつ、メンバーも「しょっちゅうしている」と言っていたように別に彼らがキスしてる情報は数年ごとに得ていたし、なんなら2007年のツアーでメイキングに入っているし、別にああそうですかというくらいのものだったんですけれど、エレベーターってちょっとガチっぽくてどう反応して良いのか分からなかったです…さすがに公共の場なんだったら止めてやってください関ジャニ∞さん…。メンバー内恋愛禁止のうちは丸山さんがすばるさんには手を出さないというような話になって、村上さんが「ずっとグループでおろうな!!」と力強く言っていたことに、理由はなんであれ「未来を約束されている…!」と感激しました。理由はなんであれ。

 楽しいが極まってきていて、いよいよ速度が速くなっていたように思う。本当に毎秒楽しいコンサートで、毎秒素直に誰を見ても(ほとんど自担しか見ていないけれど)可愛いと、かっこいいと思えて、とんでもなかった。最高だと思ったし、最強だと思ったし、錦戸亮が下手くそを隠しもせず言う「元気が出るSONG」の曲フリも、すばるさんが助詞を選びつつ勢いそのままに言う最後の挨拶も、一言一句残しておきたいのに、自分のなかで昇華されてしまう感覚があって「つまりこういうことなんだろう」と考えながら聞いてしまっていて、残しておけないことが残念です。すばるさんの挨拶、とっても好きでした。「出来ることを出来る限りの力でやった、出来ないことはしていない、いまファンに見せているものはすべて出来ているものである」そういう解釈をしました。そして、これからも「できることを増やしていく」と。言葉こそ難しくなかったのでどうとでも解釈できるような気がしたけれど、だったら好きなように解釈させてもらっています。

17日最終公演

 何を書けるのか、わからないけれど、書けるところだけ書きます。

 16時1分になってもマナー喚起の映像が流れなくて、遅いね、と話していたら、ステージ上に男の人が数名登場しました。最初、関ジャニ∞じゃないと思ったんです。数えるまでもなく人数が足りなかったので、でも隣の人が「大倉がいない」と言うので、ハッとして「もしかしてとんでもないことが起こったのでは?」と一瞬にして察知します。村上さんが「見てわかる通り、大倉くんがいません」と言った、その数秒ほどで、最悪の事態まで想像しました。会場の悲鳴ともため息とも言えない、息をのむ気配が、自分のものなのか隣の人のものなのか、わからないくらいで。昨日のMCで「ずっとグループでおろうな!しがみついてでも」と言っていた人が、硬い声で、そういうのだから、もう突然何かとんでもないことが起こったのだと。本当に、最悪の事態を想像して、何を言われてもいいように、たった数秒にも満たない時間で、覚悟さえ決めていました。なので、正直、腸閉塞で今日のステージに立てない、と言われたときに、思わず笑っちゃうくらい安心したんです。腸閉塞という病気を軽んじたわけでも甘く見たわけでもなく、ただ、本当に安心したんです、めちゃくちゃ怖かった。腸閉塞でよかったとすら思いました。本当にそれ以上の「2度と」くらいを想像してしまっていて、けれど、それだっておかしくないと思い直すことすらできなかった。最悪の事態はいつだって起こり得るものだと私はずっと覚悟を決めている質だったので。話を聞けば、安静にしていれば回復すると言うし(知識がないので彼らがそういうのならそうなのだろうと思った)、本人もギリギリまで出たいと言っていた、と言うのなら、だいじょうぶなのだろうと、思えて、心底安心した。

 あとから思ってハッとしたのですが「数えるまでもなく人数が足りなかった」という感覚を6人に対して持ったとき、あ、と思い至ることがあって。以前の脱退を実体験として体験した人は、もしかしてずっと、ずうっと、この「数えるまでもなく人数が足りない」という感覚を持っていたのでは、と思ったのです。別に8人も7人も否定するつもりもなく言うのですが、私の好きになったときは既に関ジャニ∞は7人だったので、潜在意識のなかでも彼らは7人で、それに目が慣れている、慣れているから6人だと少ないと実感するのか、と、あとから思い知りました。それと同じことで、けれど、きっと自分には一生分からないのだろうな、とも。分かりたいような、でもやっぱりどうしたって、実際には経験していないのだから知り得るわけもないのだろうな、というような所詮新規なのだから、込み入ったことはなんにも言えないですね、という諦めのようなものもあります。うまく言えないですが。

 結局大倉さん不在のまま、コンサートが行われることになって、何かを考える間もなく開演しました。「大倉さんが腸閉塞で不在・残りの6人でこのままコンサートはやる・大倉さんの穴はみんなで埋める」といったようなことだけを理解して、泣いてしまうことさえ出来ませんでした。とりあえず、最悪の事態だけは免れたという安心感で、それ以上考えられなかったのだろうと思います。周りの大倉担は泣き崩れていて、こんんなに泣いているのにコンサートをするのか、とぼんやり他人事のように思っていました。

 メンバーが何度も何度も大倉さんを呼ばなければ、私はバンドのときまで大倉さんの不在を気にしていなかったのでは、と何度も公演が終わってから考えていました。だっていつも、自担しか見ていなかったから。けれど、立ち位置やパート(気のせいなのかなんなのか、ハモリの関係もあるのだろうけれど)錦戸さんが大倉さんのパートを代わったり、錦戸さんが一人で歌うようになったパートがあったり立ち位置だったり、もう、「大倉さんがいない」ということがまざまざと見えるんですよ。最初の最初は、不在には触れずにそつなくこなすのかな、と疑っていたりもしたのですが、何度も何度もキングオブ男でも曲間の挨拶でも、何度も大倉さんの名前を呼ぶので、挙句うちわを持ち出したりするので、少しだけその点でホッとしました。きっと心を封じ込めてそつなくこなすことだって不可能ではないであろう、自担がまず、ほとんど替え歌をすることのないキングオブ男で「愛する大倉(ぼくら?)のためだけ」と変えて歌ったり。バンドはもう、ただ、ドラムがいないことがどれほど大きな損失なのか、痛手なのか、思い知らされました。身体以上にやっぱり存在感があるんだな、ってつくづく実感しましたし、進むムービングステージを後ろから見たときにぽっかりと空いた空間の、切なさを、どうしていいのか分からなかったです。すっごい静かなんですよね、気のせいなんですけど。本当に「昨日まで元気やったやないか!!」って、本当に。後ろからみたムビステが静かでひっそりと生気がないようにすら思えて、「言ったじゃないか」の彼らのセリフで、ああ、メンバーもおんなじこと思っているのか、と思って、笑えて、そこからどうにかこの公演を成立させなくては、と思えました。やっと。

 倉子のいないキャンジャニちゃんはどこか締まりがないし、全員が倉子を求めているのが分かって、もどかしかったです。大倉さんの壁ドン映像を見て「なんだかかなしく見える」「可哀想な人」「今頃病院かしら」と少しだけ笑ったように横子とすば子が言うので、きっとみんな大倉さんが「可愛い」んだろうと思いました。「しゃーないやつやな」というようなニュアンスがMCであって、散々大倉さんを笑います。きっとあとから、大倉さんが元気になったときに、謝りやすいだろうし、話しやすいだろうし、きっと落ち込んでしまっているであろう大倉さんに「面白いネタできたやんけ」と励ますことができるようにするため、な気がしました。書ききれないけれど、錦戸さんがワンテンポズレたりする自分のフリのミスが多くて、けれど、大倉さんのパートに関しては自分のパートかのように戸惑うこともなくこなしていて、でも、卒なくこなすわけじゃなくて替え歌とかしちゃう辺り、大倉さんのことが「可愛い」んだろうなとひしひしと感じました。人徳なのかな。年下だからなのかな。MCでもいつもよりたくさん喋っていたように思います。

 いない話ばかり、で、「いる」ということはこういうことなのかと思い知った。不在を不在として話すことで、存在を思い知らされるような感覚でした。あの場に大倉さんはいなかったけれど、関ジャニ∞に大倉さんがいることは変わらず、錦戸さんが言っていた「ちょっと遅刻してるみたいに思ってくれたら」というような感覚でした。不思議だった。一人足りないということは、こういうことなのか、私がずっと知らなかった「たりない」という感覚はこういうものなのか、とそのときも思った。

 ツアータイトルがタイトルなだけに「壮大なコントみたい」とエイトが笑ってくれるので、こちらも笑えるし、いつか「レアだったね」と屈託なく笑える日がくるように、という願いなのかもしれないな、と思いながら、楽しかったと、若干戸惑いながらも言えるコンサートだったと思います。美談にする気もさせる気もないけれど、良いコンサートだったと思います。関ジャニ∞の全員が、みんなそれぞれ、ベストな発言や行動を選択しようとしているのが、なんとなく伝わってきていて、腫物に触るような緊張感のあるコンサートだったけれど、やっぱり思い出しても楽しかったと純粋に言えるわけじゃないけれど、それでも、お腹抱えて笑う瞬間もたくさんあって、良かったと思うし、そう言いたいと思う。

 でもやっぱり、大倉担の気持ちだけは、実感として理解できない。どんな気持ちであの場にいたんだろう。考えるだけで怖くて、苦しくて、捌け口を探してこれを打っているんだけど、きっと大倉担の書くものは読めないと思う。想像もつかない。帰ってしまった人がいるのか、分からないけれど、帰ってしまっていても誰も文句は言えないと思う。だって、自担のいない関ジャニ∞なんてわざわざ見たくないでしょう。大倉担にかける言葉も、同じようなファンに掛ける言葉も見つからないまま、こうして独り言を書き連ねています。

 すばるさんの挨拶や、村上さんの「こんなことがなくても心でつながっている」というような言葉だったり、ダブルアンコールで横山さんが「おれらの大倉への敬意」と言い、錦戸さんが「男の美学」だと言って挨拶のみで終わったり(そしてその言葉ですんなり引き下がるファンとか)(正直ダブルアンコールを本気で歌ってもらおうとは誰も思っていなかったように思う)、どのタイミングでの発言か忘れてしまったけれど横山さんの「長い未来のために(今日は来られない)」というような言葉や丸山さんの元気が出るSONGでの替え歌や、安田くんが最初にうちわを持ち出したときの会場全体がワントーン明るくなる感じとか、全部を、きっと彼らは当たり前のようにしているのだろう、と思ったら、どうにも、嬉しいような、でもこういう形で知らなくてもよかったような、と何とも言えない気分になります。なんて言ったらいいのかわからないけれど、言わなくていいのだろうとは思うけれど、言葉が見つかるまで抱えていようと思います。見つかる気もしないけれど。

  まだよく呑み込めていません。腸閉塞かよだっさ、と笑ってしまいたくなるのに、元気な姿をまだ見られていないので、笑い飛ばすにはまだ切なく思えて、はやく元気になってほしいなと純粋に思います。腸閉塞で良かった、と言うことだけ、許してください。

 

 関ジャニ∞の全力が見える良いコンサートツアーでした。大倉さんの元気な姿を見せてくれたら、大きな声で笑う姿を見せてくれたら、きっとダブルアンコールで笑って幕を閉じるはずだったオーラスも、きちんと終えられると思います。

 

 冷静な文章でなくて、すみません、ご容赦ください。追記したり編集したりすると思います。正直、思い出すと、どうしようもなく気分が塞ぎこんでしまいます。公演中は思い切り笑えたのに。いっそ思い切り泣けたら良いのかもしれませんが、こうして日常生活に戻ってみると実感がなくて、心のどこかでストッパーがかかっているかのように泣き出しそうな瞬間に何にも考えられなくなります。はやく、元気になるために、ゆっくり休んでください。生きていさえいてくれれば、もう、ほかに望むことはなにもないのかもしれません。

 

1/20 15:40追記

   大倉さん仕事復帰のお知らせがwebに掲載されたとのことで、もう大丈夫なの?  まだ3日ですよ、と思いつつも復帰できるほど回復したのならなにより、と思ってホッとしています。無理だけはしないで欲しいですが、良かったです。良かった。

 

 

 

 

関ジャニ∞の元気が出るLIVE‼ 東京公演最終日に行ってきました

 

moyashi1984.hateblo.jp

 

 一週間ぶりです。12月20日の東京公演に行ってきました。今回は夜行バスに乗ってはるばる。夜行バスと飛行機のどちらが色々な意味でしんどいのだろう、と不毛なことを考えていたら寝ていました。そして、過去記事を貼るのだから、なんらか比較させたいんだろうなと思ってもらえるかと思うのですが、まさしくそうです。

 札幌公演に入った人が口をそろえて「東京楽しい」と言っていて、いやいやマジかよ、と半信半疑だった3日間。セトリの変更点も把握してました。でもだって、冒頭の曲は変わってないんでしょう? だったら、とか思っていたわたしが東京ドームで死にました。 めちゃくちゃ楽しかったです……びっくりした。

札幌公演のなにが(わたしにとって)だめだったのか

 分からなくなりました。分からなくなると思ったから、どうせこれ全部ツアー終わるころには見当違いなこと書いたことを反省するだろうなって思いながらも前回のブログを慌てて書いたんです。それが、自分的二公演目で、あっさりその通りになってしまった。東京という土地の持つエネルギー凄い。大勢の人が行くのに疲れないからなのかな(適当)。わたしは感じなかったのですが、札幌公演は毎年わりと静かなんだそうで。確かに、初日でこっちもあっちも緊張しているだろうし、付き添いの人も多いだろうし、たしかに、と今思えばわたしの前の座席だって結局最後まで空席だったし、と。にしてもなんだったんだろう。なにがだめだったんだろう、どうしてだめだと思ったんだろう。思い出せない。あとどうでもいいんですけど、札幌ドームではスタンド中腹でコートをさっさと脱いだ覚えがあるんですが、東京ドームの天井で(アリーナに入った去年も寒かった)公演中ずっとコートが脱げませんでした。札幌ドームより空調が寒いっていうの売りにしたらいいと思います。やっぱりめちゃくちゃ寒い。

 

札幌公演からの変更点

 わたしが覚えている限りでは

・LIFE(後半→前半)と侍唄(途中→最後)の曲順変更

・宇宙に言ったライオン、オモイダマの消失

・バリンタンとキャンジャニちゃんの「素敵な人」映像の順番が入れ替わっていた

くらいですかねオープニング映像以外で、大きいのは。よく考えると、それくらいなんですよね。それ以外は覚えていないので、意識の外で作用したんでしょうね。

 にしても侍唄をラストの曲にされたのは個人的に感慨深いものがありました。以前、すばるさんがコンサート最後の挨拶で「こんなクソみたいな時代ですけど、生き抜きましょう」といったようなことを言っていて、わたしはそれを聞きながら「関ジャニ∞がいるってだけで素晴らしいこの時代がクソなわけあるかい」と思っていたんです。いまでも当然思っています。それが、すばるさんの今回の挨拶を聞いたあとの、侍唄の「どの時代も越えて行けるよ」という歌詞で、なんでか妙にするりと数年越しに腑に落ちたんです。文字にしてしまうと、たったそれだけかい、と陳腐なものになってしまうのですが、個人的にとても良かったです。そもそも侍唄のイントロを弾いているのが錦戸亮ちゃんだっていうことが、音楽にも楽器にもなんにも詳しくないわたしのような人間でも分かるので、ドームに自担の弾いている音だけが鳴っている状況で必要以上に感傷的になってしまうことは避けられなかったんだと思います……。LIFEは自担が好きな曲に毎度毎度挙げるので、もちろんわたしだって大好きです!!という気持ちで毎公演入らせてもらっています。選抜漏れなくてよかった。欲目だと思うけど、この曲は聞き飽きない。

 っていうか、札幌公演もそうでしたけど、錦子ちゃんへの歓声が錦戸相手に出す歓声じゃないだろってくらい大きくて楽しいですね。普段錦戸さんへ言いたくてたまらなかった「可愛い~!!」の歓声を、女装しているという免罪符のもとで、思う存分叫ぶことができてわたしは幸せです。我慢できないっていうのもありますが。普段だってめちゃくちゃかっこいいしかわいいんだけれど、いざコンサートで叫ぶかって言われると、そんな動的な衝動にならないんですよね、不思議です。ふにゃん、と気が抜けちゃう。全体的にキャンジャニちゃんへの歓声が馬鹿みたいに大きくて、こういうの嫌いじゃないと思いながら、周りの迷惑だろうなって分かってるのに一挙手一投足に打ち震えて衝動のまま叫んでいる自分がいます。三十路のおっさんだって、分かってるのに。

 

 東京公演、始まってから終わるまで、正直ずうっと楽しかったです。札幌でわたしが感じた、何とも言えない微妙な感覚を東京公演で一つも感じなくて、驚いています。札幌公演終わってみて文句も言ったけれど結局楽しくて、それで、楽しいと分かっているからこんなに心の底から楽しめたのかな、と一瞬邪推したりしたのですが、なんか、そうでもない。本当に楽しかった。アルバムの一曲目二曲目、めちゃくちゃ盛り上がっていて、楽しかったポイントを書き出そうとするとキリがないので、こんな誰も得しない感想文を書いているのですが、ペンライト持ってもないのに腕を思いっきり挙げて「わーい」ってやるしかなかったのが本当に楽しくて、関ジャニ∞楽しいわ、と改めても思いました。MCも滑ってなかったし。ただ足から冷えてくるね、東京ドーム。

 札幌公演が文句もあるけどそれ以上に楽しかった公演だとすれば、東京公演は文句はあるかもしれないけれど公演中に忘れるくらい楽しかった公演でした。いろいろ歌詞は間違え過ぎだけど。ダブルアンコールないの切ないけど。錦戸亮ちゃんの曲前挨拶が、ちゃんとしてて、なのに締め方だけへたくそで、実はこの人ちゃんと完璧にできるのに完璧にできる自分の成長があまりにもあからさまにされると恥ずかしいとか思ってわざと誤魔化したんじゃないの、とかどうでもいいことに切なくなっていたりしました。関ジャニ∞さんの書く直筆の歌詞が、小学校の卒業文集のような丁寧さでモニターを見ながら少し笑ってしまいました。

 そもそも札幌公演がたのしくなかったんじゃなくて、わたしかつてはそういう冷めた見方ばかりしていた人間だったことを思い出して、ああ、感情の上限が取っ払われてしまったことが異常だったのかもしれない、と感じました。普通の「楽しい」を越える楽しさを知ってしまったから、普通じゃ満足できなくなったのかな。そうだとしたら、札幌公演のわたしは、ほんっとうにあり得ないくらい期待をしていたんだろうと思います。前髪下ろしてくれるかなとか。でも、そこにいたのは普段と変わりない関ジャニ∞で、普通じゃん、と思ってしまったのかもしれません。普通の関ジャニ∞が最高に好きなのにねえ。

 衣装がダサいっていうか、錦戸亮の体型が錦戸亮じゃないから、めちゃくちゃ違和感あったりしました。衣装はダサいけど。赤色のWASABIの衣装も、赤色じゃなきゃダメ? というなんというか絶妙なダサさ。オープニングの衣装も、なんか赤すぎない? という細やかなダサさ。新体操みたいな衣装(十祭のブリュレ等の衣装)じゃない分、特に取り立ててダサすぎるということもあまりないので、良しとするべきなのかもしれません。

 

結局楽しい

 錦戸亮さま、一公演でいいので前髪おろしてみましょうぜ。*1 あとさあ、絶対に教えてくれないでしょうけど、サックスの練習何年前からしてたの? 横山さんに「夢だ」と言われたときから、練習してたりしました? 数年前に横山さんが「いつか」と口にしたことが2015年で叶ってしまって、2016年から先の「叶うかわからないけど自担に叶えてもらいたいこと」がなくなってしまいました。それを「常時、前髪を下ろしてもらうこと」にするにはあまりにも切ないので、いま考えているところです。

 

 

 

 

*1:でも関ジャムの次回予告を見て前髪のある自担を一瞬誰だろうと思ってしまったほどなので、随分とならされてしまっている

関ジャニ∞の元気が出るLIVE‼ 札幌ドーム初日公演に行ってきました

 行きました。12月13日の初日公演、札幌ドームまではるばる。特に意義のある感想や有意義なネタバレは致しませんが、せっかくなので書かせてもらいます。びっくりするくらい主観です。とやかく言うと思いますが、楽しかったという感想を持っていることを大前提に読んでいただけたら、と思います。もちろん、ネタバレを避けている方は読まないでくださいね。

 

 

 

 初日公演に入ってぼんやり、このツアーはもしかして「元気が出るCD‼」を引っ提げて、もとにして行われる「元気が出るLIVE‼」ではないのではないか、というひとつの仮説を持ちました。「(関ジャニ∞の思う)元気が出る(曲で構成された)LIVE‼」というほうがしっくりくるような気がしました。

 

 まずさあ、遠征をしているわけです。飛行機を使って。それなのに、最初の5曲で「わたしはこの曲を聴きにわざわざ札幌まで来たんか」と愕然としました。後悔しそうになりました。冒頭5曲は、「キングオブ男!→へそ曲がり→がむしゃら行進曲→前向きスクリーム!→もんじゃい・ビート」の5曲。キン男とがむしゃらは踊ってたかな、ほかはお手振り曲です。てっきりこちらは今回のツアーはバンドばっかりだと思って臨んだので、思いっきり肩透かしを食らいました、悪い方の。狙ってたハズシ、なのかもしれませんけど、どうなの。ちょっとだけ、批判的になってしまうのは、この最初のガッカリ感が大きかったのかな、と思います。しょっぱなお手振りってどうなの。そういえば、事前にサポートメンバーの方のインスタグラムにてセットリストが流出していたそうですが、それを見てしまった人は、まあがっかりしたでしょうね、と思う。蓋明けてみれば演出が特別なわけでもなく、今年力を入れていたバンドでもなく、ただのお手振りだし。この冒頭だけ、どうしても文句が言いたかったので、すみません。そういうサプライズ要らなかったから、普通に、みんなが❝期待していた❞通りのアルバム1曲目から始めてほしかったです。これだけは本当に、残念だった。

 アルバムをひっさげてのツアーだと思っていました。「元気が出るCD‼」がとても好みで、最高に楽しくて、本当に良いアルバムだと思っていた分、ちょっと期待しすぎていたのかな、って反省しました。全体的に例年に漏れず衣装がダサいのと、アリトロがなんだか味気なかった印象が大きいです。

 6曲目「ふりむくわけにはいかないぜ」ですげえ煽られるんです、最後の「ふりむくわけにはいかないぜぇ」って歌詞をね、歌ってくれって煽られるんです。いやマジでこれまでの5曲分ふりむきたくない…という妙な怨念を籠めて呟いたんですけど、聞こえてるんですかね、聞こえてなさそう。叫ぶほどの気力もなかったよ。いやもう、むしろこの曲から始めようよ。

 散々言われていた「札幌初日は公開リハ」ってこういうことだったんだろうか、と思わず考えました。初日に入るようになって二年、ネタバレを避けるのも面倒だし、愛情と熱情で国内線飛行機くらいは乗れるようになってから二年、初めて6曲目くらいで「このツアーだいじょうぶなの?」って思ってしまった。ちなみに、わたしは去年のツアーとっても楽しかった派なんです。色々な感想を抱く人がいて、当然だと、思うんですが、冒頭5曲をあの場にいた人はどう思っていたんだろうか、と気になります。

 ようやっとバンドだ!!!!と思ってたらズッコケが通常バージョンだし、速度の遅いトロッコに乗るし、今回ぜんぜん思ってたんとちゃう!!!ここでそれなの!!!???期待外れとか以前にちょっとこっち側の考えを改めるので待って!!!???みたいな、わりと感情が追いつかないような前半だった。案外バンドやらないのかも、とそのとき気が付いた。なんにせよ、第一印象が悪かった、ちょっと批判的に見てしまった、それだけを後悔しています。でも、初日だしセトリ知らなかったし、不安にもなるよあの冒頭……。あ、オープニングの映像は良かったです「さっき通ってきたところ!」という興奮。開演前のバックステージの(おそらく)リアルタイム映像が流れて、メンバーが円陣を組んで、スタート、なんですが、衣装がダサくて結構会場がざわついてました。いや、本当に何とも言えないダサさなので、ぜひとも見てもらいたいです。

 

 ズッコケからMCを挟んで前後6曲。

 ここが最高。開演前映像で、なんだったかな、「ここから終演までノンストップで突っ走りますので」みたいなアナウンスがメンバー似顔絵のアニメーションとともに流れていたんだけれど、このあたりこそノンストップで畳みかけてくる数曲(とコント)だった。正直、ここにお金を払ったと思っても惜しくないし、ちょっとだけ冷めてた気持ちが沸騰しました。ほんっとうによかった、ツアーでキャンジャニちゃんに会えると知って本当に嬉しかった。錦子ちゃんのうさみみバンダナが正義だったし、後半踊っていたせいでウィッグがズレてきたのか、眉毛が晒されていたのも、これまたオツで良かった。メンバーがカメラに抜かれたときの歓声の大きさとか、おそらく錦戸担以外も叫んでいるであろう錦子ちゃんへの歓声の大きさとか、どうしてここまで三十路のおっさんの女装に沸けるのか、よくわからないまま、悶絶するしかなかったです。ちょっとしたコントも、やけにシュールで、しきりに関ジャニ∞が滑っているか心配していたけれど、それより冒頭のほうが滑っていたので全然問題ないと思います。丸山さんの映像が男前すぎて、普通に映ったときに会場が「はッ…!」と覚醒していたのがおもしろかったです。逆に安田君は引かれてたけど、あれが安田さんなのか安子なのか、最初は分からなかった。同じ顔しているからややこしいね。安子ちゃんはぶりっ子ポーズしているのが本当に可愛くて、真顔でタイピングしているわたしの気持ち悪さに引いてしまいそうです。安子ちゃんのあざとさに、乾杯したい。倉子と丸子の喧嘩コントが見られたことが嬉しくて。

 つーかもう全員可愛いよ、本当に可愛い。お仕事している関ジャニ∞(映像)を女装した関ジャニ∞が見ている図がシュールで、なんかもう、言葉も失う面白さだった。特に、ラブスーパーマンの映像を見ている錦戸さんが羞恥に耐える表情をずっと抜かれていたのと、映像終わりに思わず崩れ落ちる村子ちゃん(村上信五)の可愛さったらなかったです。

 あとは「少年倶楽部プレミアム詐欺」。本当にもうあれは詐欺だ。開演前にバリンタンのフリが難しすぎて覚える気が一切起こらなかった、と友人たちと笑っていたんですが、まさかキャンジャニちゃんがスカートひらひらさせながら踊るとは思ってもいなかった騙された。フリ覚えてたって踊れていなかったに違いない。こういうハズシを各所に散りばめたかったのかな、とぼんやり思ったり。というか、渋谷すばるもといすば子ちゃんスカート短すぎて、タンバリンを足の下に通すフリでパンツ見えてしまうのでは、とめちゃくちゃ不安になったよ…なに三十路のおっさんのパンチラ心配してるんだろうって感じですけど。

 キャンジャニちゃんコーナーからの、夏の恋人という、この一連の流れが最高過ぎてたまらなかった。衣装もかっこよかった。と思ってたらそれ脱いでMCだから、あっ着席っすか、なるほど、上着脱ぐと錦戸さんが黒のシャツに白のズボンというなんともシンプルな衣装になるのがたまらん、と思っていました。MCはうちわの話でした。錦戸さんが前髪下ろしてっていううちわ見て下ろすのは違うって言っていましたけど、なんなら暗転しているときに大声で「りょーちゃん前髪下ろしてーー!!」って叫んでやろうか、と思うほど、前髪下ろしてほしいです。まあ、そんなこと言いませんし、彼が前髪を上げようが下ろそうが、可愛いんでどうでもいいんですけど、前髪下ろしてください。下ろしてたほうが可愛いことを、彼は知っているんでしょうか。

 ユニットに関してはノーコメントでお願いします!!!!!!!!コメントする余地がない最高!!!!!!!!!!!!!全ユニットほほえましくて、もうまとめてシルバニアにしてやろうか!!!!っていうくらいです!!!言葉で表現するとすれば「どストレート尊い」とかですかね。

 あと錦戸亮ちゃん最高に楽しいね。いろんなことしてるね、いいね、楽しそうだね。横山さんにも楽しいって思ってもらえてたらいいなと、勝手にオタクが思うばかりです。あと、コメントする余地がないとか言っておいてツイッターにて思わず漏らしてしまったので以下に追記しておきます。

錦戸亮ちゃんが「大好きな横山先輩」と満を持して同じユニットになって気合いを入れないわけがないし、その気合いの入った結果があの演出なのだったら、提案したのがどちらであれもうわたしは2015年に思い残すことなんてなにひとつないよ。

「できないことはやらない」とはすばるさんの挨拶ですがそれを踏まえると、よこりょ・まつばらユニットのどちらも「できる」と判断されてのあの演出なのだろうから、それだけで最高。控えめに言っても最高。

錦戸亮ちゃんがなんでもかんでもできることを、やっぱり当たり前だと思っていたい。彼が当たり前のようにこなす限りは。

 ユニットはまあ組み分けの時点から最高だったわけなんですが、はたしてそのほかは、という。KING曲の関ジャニ∞さんの点呼が生じゃなかったの残念だったな~、でも周りで踊る関ジャニ∞が可愛くて、なんなら、なんらかの最新技術で村上さんもここに混ぜてくれよと思ったりしました。錦戸さんのそれがいつかのドラマで見たそれだね、って話していました。可愛い。

 後半も別にバンドが特別多いわけでもなく、ナントカナルサがトロッコ曲だったことにも衝撃を受けたのですが、この時点で歌われていないスペアキーとナイナイアイラブユーへの心配が大きかった。聴きたい…と思っていたけれど叶わず、ちょっと落ち込みました。っていうか、絶対これ踊らななに踊るねんって思っていたWASABIが特にめちゃくちゃ踊るわけでもなく、映像が楽しいだけでしたし、ゆるすぎた。バンドに関してはようやく後半になってアルバム1曲目2曲目と来て、無駄にホッとしたところもありますし、ていうか関ジャニ∞オモイダマ大好きかよ。わたしも好きだよ。しれっとオモイダマはバンドなんですが、もうそんなのどうでも良いと霞むくらいWASABI問題とか歌ってないアルバム曲問題とかで、終演後の会話にしばらく上がりませんでした。終演後は錦子ちゃんへの賛美で終始盛り上がりました。

 ところで、アンコールのバルーンを提案したの誰なんですか。あれ、過去の遺産じゃないんですか。人数が奇数のうちはぼっち出るの切ないから辞めようよ、とも思うんですが、一人乗りブランコの横山さんは最高に可愛かったので、所詮オタクなんて弄ばれているだけですね。あのシングルメドレーもなかなか妙だった。急☆上☆show!!は実は聴きたいシングル曲ランキング堂々の第一位の曲なので(わたし調べ)不意にテンション上がったりしたのですが、にしても今回のシングルの多さはよくわからないですね。ファンのシングル曲過多の求めてなさ、を、もしかしてメンバーは知らないのでは。

 

 挨拶で、すばるさんが「できないことはやらない」と言っていて、ああそうか、と妙に納得してしまった。きっと、いまできるすべてを出し切って考えてこのセトリになったんだろう。中途半端なものになるならいっそやらずにいよう、というプライドとか、そういう類のかっこよさなんだろうと思う、実際がどうかは知らないですが。札幌から帰ってきて、推敲もほとんどせずにブログに、思ったまま、もしかしたら語弊やわたしの勝手な思い込みや勘違いがあるかもしれないのは承知の上で書いているんですが、セトリは正直これなの? これから修正する? という不安もありつつ、それでも、関ジャニ∞というグループに対して不安を一切持たなかったので、どうせならとことん考えたいと思って、書きました。ツイッターで「セトリ最高だった」という言葉をよく見かけて、楽しくなかったとは言わないけれど最高だったかと自分が考えてみると、そうでもない。あれを最高と言ってしまえるほど、わたしは関ジャニ∞の2015年を諦めたくない。きっと関ジャニ∞も現状の精いっぱいを見せてはくれるにしても現状のパフォーマンスに満足しきってはいないでしょうし、これからもどんどん向上していこうとして、今年より来年、来年より、って素敵なものを見せてくれようとするんでしょうが、その来年のコンサートに、スペアキーとかナイナイアイラブユーとか、今年出したシングルのカップリング曲はあるんでしょうか。いっぱい、いっぱい、シングルを出して、年に一度きっちりアルバムを出して、そうしてこの数年間で歌わずにほったらかしにした曲が何曲あるんですか。それらの曲を歌わずに、歌うもんじゃい・ビートとかシングルメドレーなんて、どうしたって純粋に楽しめないよ。それでも、きっと関ジャニ∞に思うところはあって、そんなのたかだかファンには知り得ないですし、分かっているんですけれど、どうしてもあのセトリを最高だとは言えなくて、けれど、今年のツアーのセトリがアレでセトリを考えた人とその他メンバーからのGOサインが出たのであれば、そこにはきっとたくさんの想いがあるはずなので、それを知りたいと思います。どうしても、分かりたい。どうしたって関ジャニ∞が好きなんです。

    っていうか、関ジャニ∞自身らが特に楽しそうで、村上さんが最後の挨拶で「僕たちの方が楽しんでしまった」というようなことを言われてたんですが、いやもうそれが世界で一番大切ですよ、それより大切なことなんてないです、その一言でめちゃくちゃ元気出ましたわ、って感じでした。思い出すだけで口角がだらしないことになる。

 

 書き洩らしもたくさんあるんでしょうが、それはおいおい追記していくとして。ただお金を払っているだけのファンが偉そうに何を、と自分でも辟易します。楽しさを8100円(プラス遠征費等々)で買っただけなのに、ねえ。

 とにかく、初日おつかれさまでした。錦戸亮ちゃんドラマもお疲れさまでした。コンサート間違いなく楽しかったです。それは本当です。だいすきです。

 

 次は東京に行きます。なんだかんだいいつつ、楽しみです。

 

 

 

 そういえば、年末年始号のテレビぴあを購入しました。錦戸亮から加藤シゲアキへのメッセージが載っていて、どうしていいかわからない2015が終わらないです。カウコンもあっさり外れて切ない年の瀬です。




 

2015年冬、錦戸亮のために生きたい

 こんばんは。

 関ジャニ∞初バンド形式シングルの「LIFE~目の前の向こうへ~」の歌詞で「誰かの為じゃなくていい 自分の為に生きても」という部分があるのですが、ずっと、自分の為に生きるほうがよっぽどしんどいのでは? と思って暮らしています。誰かの為に生きるということは、まあ適当に言うと花の蕾に水を遣るようなもので、綺麗に咲けば嬉しいし、ああ水を遣ってよかったと思う。自分は水を遣っているだけなのに「咲いた」という達成感さえ生まれる。一方、枯れてしまったら、まあ、そんなこともあるよな、と落ち込みはするかもしれないけれど、だからといって水を遣る以上のことは自分にはしてやれないので、仕方のないことだった、と諦めることだってできるしょう。所詮は花なんだし。もちろん花にめちゃくちゃ固執する人だっているでしょうが。

 でも、自分の為に生きるということは、自分で自分に水を遣りつつ、しかも自力で綺麗に咲かないといけない。将来的に綺麗に咲くことを自分に期待して、せっせと水を遣らなくちゃいけない。自分が綺麗に咲くとも分からないのに。わたしだったら、葉っぱが付いてきたくらいの段階で「果たして自分はこうして水を遣るだけの価値のある花になれるのか」と自問して、自分へ遣った水の分だけ悩んでいそうです。

 何の話かというと、アイドルへの投資って最終的には自分への快楽になるけれど、結果を出すのはアイドルなので気楽でいいですよねっていう話です。

 

 さらに何の話かっていうと、FNS歌謡祭を見ました。JUJUさんゲストの関ジャムを見ました。錦戸亮の歌う「粉雪」を聴きました。錦戸亮の歌う「この夜を止めてよ」を聴きました。

 錦戸亮のファンでいるだけで、これらを甘受できるなんて最高じゃないですか!?

 わたしなんにもしてない。テレビ見てただけ。「錦戸亮ちゃんがソロで歌うの? やばくない? なにそれ? っていうかデマじゃないですよね……? まあ前髪がないことだけは放送前のわたしでも分かる」という具合に惚けていただけです。リアルタイムで見てすらない。録画していたのを再生しただけです。正座して。

 このブログを持ってから数か月、とりあえずこの馬鹿みたいに持て余している自担への愛情(?)を吐き出させてください、とばかりに書きなぐってきたけれど、わたしはなんかもう、うぬぼれていたのかもしれない、と思いました。反省しました。おこがましいことをたくさんしてしまった。錦戸亮がどうこう、わたしに語れるわけがない、けれど、錦戸担として自分のことについてなら話せるだろう、と思っていました。思っていたんですよ。でも、感想すら持てないありさまです。

 だって、「粉雪」をFNS歌謡祭で、藤巻亮太さんと、並んで歌ったんですよ。しかもテロップに『錦戸亮出演ドラマ「1リットルの涙」挿入歌』って書いてあるんです。10年前のドラマです。

 

 

 

 言葉を失いますよね? 

 私の知り得る範疇を超えている。キャパオーバー。どれだけのスペースがあれば全部とっておけるんでしょう。この圧倒された感情を。

 

 花には水を遣らなきゃ咲かない、という方程式が、錦戸亮には通用しないのではないか。水なんてなくても、綺麗に綺麗に咲くものだから、あんまり綺麗に咲くことができてしまうから、水なんて遣らなくても、と思わせられるような。

 きっとわたしのこの熱情の、少しも、ひとかけらも、錦戸亮は必要としていないのだろう、と改めて考えさせられました。*1こんな毒にも薬にもならないブログなんて陳腐なことをしている場合じゃない、けれどブログくらいしかすることもない、しょーーーもない人間さえ、生きててよかったと思わせる「錦戸亮」のすごさですよ。わたしがどんなに自分に水を遣る手間を惜しんで咲いてるんだか枯れているんだか分からないような人間でも、そんなの自担にはなんの影響もなくて、今日も自担は綺麗に咲いている。自担という花が勝手に綺麗に咲いているがために、今日もわたしはせっせと生きているんだと、そういうことを考えました。惚れてしまったので仕方ない自担のために生きさせてくださいとお願いしたいほどです。番手を頂きたいだなんてそんなおこがましいこと、思ったりしないので、自担のために生きさせてください。自担のことを思い出さない夜もいらないので。終日錦戸亮です、と何十万のファンが思ったであろうことを、思います。

 そういった具合に、錦戸亮ちゃんが可愛いのでせっせと今日も生きています。好きでいるだけで、こんなに楽しい毎日が過ごせるなんて、とんでもないことですよね。誰が錦戸亮に水を遣っているのだろう。誰が水を遣ってあんなに綺麗に咲いているんだろう。ありがとうございます、としか言いようのないことですが、きっとお礼も言えずに死んでいくんでしょう。

 もう根本的に違っていて。わたしは錦戸亮という現象をただ見せられているだけの傍観者で、実際彼のことを自担だとかなんとか言っているけれどそんなのおこがましいことなのでは、とふと悟った次第です。わたしの尺度で彼を測ってはいけない。ツアー前にひとつ気が付けてよかったです。関ジャニ∞にいるとそういうことを忘れちゃうのは、グループの色に染まっている錦戸亮が、関ジャニ∞の親しみやすさに染まりきっているからなんですかね。*2

 

 ところで、サムライせんせい、クランクアップお疲れさまでした。ペータ先輩とお別れしたくなくて、もうちょんまげでコンサートしよう、前髪なんてなくてもいい、とそんなことを思う元気が出るLIVE‼ 初日1週間前です。ドラマとコンサートリハと年末の歌番組とその他もろもろをこなす凄さが、冬の寒さに怯えるだけの一般人には到底分からないのですが、分からせないところも最高に好きです。*3

 

 はてなブログでこんなに馬鹿なブログを書いてていいのか、さっぱり分かりませんが、まあ、恋は盲目と言いますし、馬鹿なジャニオタもいるんだなと戒めにしてください。失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:そういうところが最高に好きです。

*2:そういうところも最高に好きです。

*3:最高に好きです。

関ジャニ∞らしさと「元気」

 発売から二週間が経ちました、「関ジャニ∞の元気が出るCD‼」。タイトル発表されたときの「パロディじゃん」「これがタイトルなの??」という感情も思い出されますが、それ以上に、なにより、確かに元気が出る。とんでもなく強いアルバムだな、と思ってここにいくつか、アルバムを聞いてツアーに臨む前のいま、ひとつ思ったことを書いておきます。

 いわゆる新規のわたしが、アイドルというものが作られているものだということに気付いたブログです。今回のアルバムでようやく気が付きました。アイドル楽しい。

 

そもそも「関ジャニズム」とはなんだったのか

 昨年関ジャニ∞10周年の、アルバムタイトル、そしてツアータイトルであった「関ジャニズム」ですが、そもそもなんだったのか。結論として、関ジャニ∞はどういう定義づけをしていたのか。これを分かっているファンは少ないのではないでしょうか。

 ちなみに、わたしもよくわかりませんでした。「思いを届け続けること」とコンサートの挨拶ではメンバーが言っていましたが、「関ジャニズム」「関ジャニ∞らしさ」としてそのまま受け取っていいのか、わかりません。けれど、わからなくて当然だ、とわたしは思っているので、(だって関ジャニ∞じゃないし)わかるまで考えていようと思います。

 ただ、わたしが感じた関ジャニ∞らしさ、というのがあって、それは「外から作られるもの」だということです。それぞれが、「関ジャニ∞」というグループに対して「らしい」と思うなにかしらの印象があって、それら自体が正しく関ジャニ∞というグループそのものであるとしているのではないか、と思うのです。そのイメージこそが、「関ジャニズム」「関ジャニ∞らしさ」である、と。関ジャニ∞から「関ジャニズムとは、関ジャニ∞とは、こうである」と限定されて提供されるのではなく、関ジャニ∞に何かを求める人が見る関ジャニ∞の姿こそが、その「何か」こそが「関ジャニズム」である。ファンからのイメージ、世間からのイメージ、等々。「関ジャニ∞」というパブリックイメージを壊さずに背負いこむ覚悟が、彼らにあるのでしょう。つまり、なんでもない。ということです。なんでもするし、なんにでもなれる。「関ジャニ∞」という名前を持っている彼らに、意味をもたらすのは、彼らではなくその周りなのではないか、ということです。

 たったそれだけの単純なことに、わたしはどうして今まで気が付かなかったのだろう、と不思議でなりません。

 

関ジャニ∞といえば「元気」

 ということでしょうが、彼らの性格について「わてら陰気な関西人」*1という言い得て妙なフレーズがファンの間で言われています。そのあたりは割愛しますが、世間的には元気というイメージが先行しがちな関ジャニ∞が実は元気なばかりではない。のにも関わらず、この11周年、2015年に「関ジャニ∞の元気が出るCD‼」と銘打ったアルバムが発売される頓珍漢さ。まだ言いますか!? とでも言いたくなるような元気の押し売りに、マジかよ、と思っていたのも正直なところあります。

 去年のアルバムコンセプト、覚えていますか? 「おもちゃ箱」です。その前の年が「JUKE BOX」。とにかくなんでも入っていますよというアルバムばかりです。今年は「元気」。別段取り立てて、例年とコンセプトが違うかというと、そうでもない。年々増えていく著名なバンドやアーティストに楽曲提供してもらって歌う「らしさ」、が押しつけのように思えたりもしましたが、今年のアルバムを聞いて、そういう次元ではないのだ、と知りました。そういう次元じゃない。

 感じ方は人それぞれだとは承知していますが、著名なアーティストが「関ジャニ∞」というものをそれぞれ表現されて、それをわたしたちは一種のエイトの「イズム」として受け取っている。関ジャニ∞はある意味どこまでも媒体でしかないのではないか、と考えました。今まではレコード会社が作ってきた楽曲イメージを、分かりやすく「外」である著名なバンドの方々に踏襲してもらうことで、成長させる。彼ららしさは、彼らが作るだけじゃない。大きくなったからこそ、内外問わずたくさんの人に作ってもらえるのだ、と。

  だから、関ジャニ∞は「元気」なんです。世間が彼らに元気でいて欲しいと思う限りは。

 


とはいえ可愛いから仕方がない

 言葉で読むより聞いたほうが早いとわたしの中で評判の「関ジャニ∞の元気が出るCD‼」の、最後の曲である「元気が出るSONG」。この曲にどう文句をつけようとしても「かわいすぎる」としか言えないので困っています。散々今まで書き散らかしてきた詭弁のようなブログすら、もうどうでもいい。今回のアルバムにはメンバーが作詞・作曲に携わったものも多くあり、外と内のバランスがうまく取れているような気がします。楽曲提供と言われたものの数の多さにしては、他人事っぽくない。その理由は、それらの楽曲の濃さなのだろうと思います。ただ、関ジャニ∞が元気なのは楽しいから全然良いですしこちらも元気になるし、最高なので構わないんですけど、それに比べてこの錦戸さん主導で作られた「元気が出るSONG」、正直、ぜんっぜん元気出ません。

 錦戸さんが主となるメロディーをあらかじめ作り、そこにメンバーが順にリレー方式で歌詞を書いていって作られた曲なのですが、サビを書いているのが錦戸さんで、彼の関ジャニ∞に対する思いの深さが目に見えるようで、「元気とは…?」と辞書で引いてしまいたくなるくらいに、切なくなります。けれど、聴きながらどうしようもなく関ジャニ∞が愛おしくなって好きだなあと思ってじんわり染み入るような元気を貰える、そんな歌です。そう思うのはファンだけじゃないんでしょうね。

 永遠に「ずっと一緒」だといいですね、きっとそうだと思いますよ。

 どうしようもない無茶苦茶でバカみたいな元気の根源に、そういう丁寧な切実さがあると実感させられて、これこそ、関ジャニズムなのではないかな、とこっそり思ったり、しました。

 

 

 

ほんとうは

 もっといっぱい言いたいこと、ユニットのことだとか、アルバム収録曲への感想とか、特典のこととか、サムライせんせいの主題歌「侍唄」のカップリングとして今日情報解禁された「Heavenly Psycho」の新録リアレンジのこととか、あったのですが、またにします。楽曲は歴史を持つものとはいえ、いろいろありますね。編曲者に「錦戸亮」という名前があるせいで、よけいに。彼の好きな関ジャニ∞の楽曲トップ3といえば「LIFE~目の前の向こうへ~」「BJ」そしてこの「Heavenly Psycho」というイメージがあるので、大切な曲をもっと大切なものにしてくれるのだろうと個人的には楽しみでしかない、です。メンバー演奏だし。もちろん、それはわたしの性格ゆえであって、どうしたって古参の人が戸惑ってしまうのもわかるので、コメントと発売日を待つばかりですね。






 

 

 

*1:「TAKOYAKI in my heart」という楽曲の一部をもじったもの

錦戸亮の着た衣装マイベストランキング

 お誕生日おめでとうございます第二弾!です!先日ツイッターでそういう話をしていて、せっかくなので自分もランキングをしてみます。これを機にいろんな衣装を着ていたなあ、と思い返そうという魂胆です。といいたかったんですけど、正直映像見返す時間が取れずにわたしの思い出が主な根拠になっているので、覚えているかぎりの衣装です。明日になったら順位が変わっているかもしれません。マイベストというより記憶頼りのマイベストですね。悪しからず。

 

 

第一位♡ 2011年FIGHTコン DyeD? の衣装

 特に考えるまでもなく一位です。というか一位だと言いたい。なんというものなのか、はっきりと知らないのですが、リボンタイ? 細いリボンをちょうちょ結びにしているあの、あれです。あれがね、DyeD?のフリで揺れるんです。ちきぶんぶんって言ってるフリです。あのヨーロッパ的なスーツもかっこいいのは言うまでもないですが、メンバー揃いの衣装で、ネクタイ部分とかちょっとした部分だったりシャツだったりが違うの、めちゃくちゃかっこよくて、たまらないんですけど、あれでさらに踊るのだからもう息も絶え絶えのかっこよさ! そのうえ、錦戸さんの衣装がリボンタイなの、やっぱりめちゃくちゃ好みです。あれが華奢に揺れて、錦戸さんの華奢な体型とダンスとで、さらに素敵に見える。慎ましい可愛さに、男性的な華奢さにと、もうたまらない思いをしたのを今でもはっきりと、あの衣装を想像するだけでありありと思い出せます。最高。

 そのあとの曲(wander)でジャケットを脱いでシャツ一枚の恰好(リボンタイ付き)で歌うのですが、それもまたかっこいいんですよ。綺麗の過剰摂取をあの衣装が助長してくれていると思うと、もう、あの衣装だけは死守してくれ…っていうか着てください…と思うばかりです。

 

第二位♡ 2009年単独カウコン マーメイドの衣装

 こちらもリボンタイの衣装です。あの、ほんっとに分かってもらいたいんです、錦戸さんと華奢なリボンタイの相性の良さを。っていうか、いまふと思い出したんですが、コンサートDVDではbrilliantblueもこの衣装でしたよね。この衣装、噂によると後輩に降りちゃったらしいんですが、結構ショックです。ジャニーズの摂理とはいえ、結構ショックです。めっちゃお気に入りだった自分のセーターをサイズが合わなくなったから、という理由で下の子に譲るような切なさ。飾ってちゃだめですか…というような。とはいえ、まあ、それはさておき。錦戸さんの華奢でしなやかなダンスで、ひらひら揺れるリボンタイの繊細さ、ほんとうにたまらないですよ。っていうかスーツスタイルでダンス曲を踊る魅力がとめどないですよね。醍醐味ですよ。ジャニーズのダンス曲の衣装は着てなんぼだと思っています。どれだけちゃんとした衣装を着るか。わたしはリボンタイが好きです。以上!

 この文章を打ちながら、「ああああDVD観ちゃおうかなでもそんな時間ない」とまぶたかっぴらいているので、今回のツアーでリボンタイ拝めますように、と念じておきます。今年のツアーの衣装が華奢でメンバー揃いの衣装で、色ばっかりに拘っているような雑な衣装じゃありませんように、と祈っておきます。

 

第三位♡ NEWS LIVE!LIVE!LIVE! 星をめざして で着ている衣装

 あの、あれです、モノトーンのチェックに黄色の星柄の上下スーツスタイルの衣装です。あれもめちゃくちゃかわいい。アイドル感がMaxで、NEWS感もMaxで非の打ち所のない完璧なアイドル衣装。これ以上のコメントが思い浮かばないけれど、めちゃくちゃ好きです。安定して好きだし、なんというか、これ以上もこれ以下もないお手本のようなきれいな衣装ですよね、すごいと思う。NEWSのモチーフは星だと思っていて、たぶんわりと多数の人もそう思っていて、そういう意味でも外せない衣装。そしてこの衣装も、上位二つの衣装もそうですけど、個人の衣装を選んだつもりでも、メンバー全員の衣装が同じ布でできているものを無意識のうちに選んでいて、やっぱりそういうメンバー揃いの衣装ってそれだけでたまらないものがあるよねと思っています。

 ちょっと話は変わるのですが、増田さんの衣装の最高に優れているところは、それを崩していないところだよなあと思います。このランキングとは関係ないのですが、美恋コンの最初の真っ白の衣装とか、中盤で着ている青色のスーツに花があしらわれている衣装とか、ものすごく好きです。やっぱり揃いの衣装を着てこそ、だと強く思う。

 

結論

 揃いの衣装さいこう。リボンタイさいこう。

 追々、この記事に追記していって私的ランキングを完成させたいと思う。そういえば、perfumeが最近は一度しか着ない衣装が多いと言っていて、それはどちらかというとこちら側でいえば関ジャニ∞で、案外NEWSはツアーで着ていた衣装を上下セット変えたりして着ていて、差異だなあ、と思いました。七人分の衣装だなんてお金もかかるだろうにどうしてあんな柔道着みたいな……なぞですね。脱ぎやすい衣装なんて柔道着じゃなくても、天下のジャニーズなんだからどうにでもなっただろうに、という疑問です。そういえばperfumeの衣装も、揃いの衣装が最近は特に多くてうきうきします。

 わりと落ち着いた、綺麗めな衣装が好みなのかもしれない。そんな傾向がうっすらと見えました。

 お付き合いありがとうございました。ぜひ、機会があれば好みの衣装を考えてみてください。案外、全体のバランスに左右されるのでは、という仮説をひとつ経てておきます。

 

 

 

 いつまでも変わらず、31歳になっても、アイドル衣装着ててほしいよ~~頼むよ~~~。